チョコレートの原料であるカカオ豆が、カカオの実の種であることはチョコレート好きならご存知のことと思います。
そのカカオ豆は、焙煎され、砕かれ、油を搾られ、練り上げられ…と、チョコレートになるまでに様々な状態に変化します。
例えば、皮を剥き細かく砕かれた状態のものを「カカオニブ」と呼ぶなど、都度、名称も変わっていき、その状態のまま他の製菓材料となったりも(そのまま食べる事も)します。
このページではそんな、カカオの豆の状態別名称をまとめてみたいと思います!
カカオニブ
「カカオニブ」とは、焙煎したカカオ豆を砕き、皮と胚芽部分(ジャーム)を取り除き胚乳部だけにしたものです。
チョコレート専門店では、この状態で販売されることもあります。
ポリポリとそのまま食べる事が出来るので、アイスやヨーグルトなどのトッピングに使ったり、
また、珍しい所ではカレーなどのスパイスが効いたお料理に合わせたり、
はちみつと一緒に混ぜて、パンに乗せたり…といった使い方もオススメです!
カカオシェル(カカオハスク)
「カカオシェル」は、カカオ豆の外皮の事。
上記「カカオニブ」と同じく、チョコレートを作る過程「分離」の工程で出るものです。(写真右下)
こちらも(主にお茶として)この部位単体で販売されています。ショコラトリーに併設するカフェメニューでも見かけます。
夏はアイスで、もちろんホットでチョコと一緒に…!
カカオマス(カカオリカー)
上記「カカオニブ」を、さらに「摩砕」するとそれに50%以上含まれている油脂の存在によってトロリとしたペースト状の「カカオマス」になります。
ココアバター
「ココアバター」は、カカオに含まれる油脂分の事です。
上記「カカオマス」を圧搾機にかけ絞り出します。
チョコレート作りにはもちろんの事、スキンケア商品に配合されるなど、美容の面でも注目されています。
ココアケーキ
「カカオマス」を圧搾機にかけ一定量の「カカオバター」を取り除いた(搾油)ものを「ココアケーキ」と言います。
ココアパウダー
そして、その「ココアケーキ」をさらに細かく粉砕したものがご存知「ココアパウダー」です。
もちろん、そのままでも販売されていますし、「調整ココアパウダー」として砂糖が混ぜられたものもおなじみですね。
ちなみに、「カカオマス」から「ココアバター」を取り除き、「ココアケーキ」→「ココアパウダー」を作る事を可能にした圧搾機を開発したのは、かの「バンホーテン」の創始者であるクンラート・バンホーテンです。
この偉業は、いわゆる「チョコレートの4大発明」に数えられます。