アステカからスペインにカカオ文化が伝わった16世紀初頭から19世紀にかけ、様々な変化を遂げながらヨーロッパ各国へ広まったチョコレート。
それは、飲むチョコレートから食べるチョコレートへの変革時期と言っても過言ではありません。
今回ご紹介するのは、その時代、固形チョコの先駆けとして知られる「Debauve & Gallais(ドゥボーヴ・エ・ガレ)」です。なんと日本にも店舗が!
世界史的にも面白い同メゾンについて、その特徴、おすすめ商品、店舗詳細、お取り寄せ情報などお届けしたいと思います♪
目次
「ドゥボーヴ・エ・ガレ」とは?
「ドゥボーヴ・エ・ガレ」は、1800年創業のパリ最古のショコラトリーです。
ルイ16世とその妃であるマリー・アントワネット、そしてシャルル10世の王室薬剤師あったスルピス・ドゥボーヴが、同じく薬剤師で学者の甥っ子 ガレと開業。店名は2人の名からとられています。
美食家として知られた ブリア=サヴァランの1825年の著作「Physiologie du Goût(美味礼讃)」でも絶賛されており、当時の人気はすさまじいものがあったようです。
200年以上たった今でも、もちろんその人気は健在。
特に、マリー・アントワネットの為に作ったとされる「マリーアントワネットのピストル」(詳細後述↓)は、今でもブランドのスペシャリテとして知られています。
また、同じく熱狂的なチョコレート愛好家として知られる、かのナポレオンにもチョコレートを提供。
アーモンドチョコレートを好んだそう。
「ドゥボーヴ・エ・ガレ」おすすめ商品
マリー アントワネットのピストル
朝食はコーヒーかチョコレートだけだった、というくらいショコラ好きで知られるマリー・アントワネット。
「薬が苦くて飲めない」
「ウィーンで飲んだホットチョコレートは美味しかったわ…」
なんていう話を専属薬剤師であるドゥボーヴが聞きつけ、王妃の為に、薬をチョコレートで包み込んだ…それが「マリー・アントワネットのピストル」です。
うすーいパレ型のショコラで、表面にはそれぞれの味わいを表すプリントが施されています。
その種類は、以下の6つ。
■ピストル ドゥ ラ レン(アーモンドミルク風味)
誰が食べても美味しいと感じる甘さとナッツの香ばしさ。1つだけ明るい色のミルクチョコレートになっています。
■ピストル99%カカオ
カカオ分99%!のハイカカオチョコレート。チョコ好きのあなたに。
ねっとりと口に残り、苦みのあるチーズのような余韻。癖になる味わいです。
■ピストル85%カカオ
99%よりは食べやすい…けれどそれでもなかなかのハイカカオ!お酒にあいます。
■ピストル72%カカオ
酸味と苦み、抑えられた甘みがバランスの良い1枚です。
■ピストル ジェム ドゥ フェーヴ(カカオニブ入り)
細かく砕かされたカカオニブが入った1枚。
甘さがかなり抑えられていて、美しい苦みが際立ちます。後味の余韻も大人味。美味しいです。
■ピストル デ ザムルー(アールグレイ)
口に入れた瞬間、ほんのりとアールグレイの香り。
ボンボンショコラ
「マリー・アントワネットのピストル」のイメージが強い同ブランドですが、もちろん、ボンボンショコラ(一口サイズの詰め物チョコ)のラインナップも豊富です。
クロックアマンド
キャラメリゼしたアーモンドをチョコレートでコーティングしたベーシックな豆チョコ。
カリっとした歯ごたえと、ナッツ香、キャラメル香とチョコレートのマリアージュ。
「ドゥボーヴ・エ・ガレ」原材料名 例
マリーアントワネットのピストル:カカオマス、甘蔗糖、ココアバター、全粉乳、アーモンド、紅茶、バニラビーンズ、シナモン、しょうが/着色料(クルクミン)、植物レシチン【特定原材料表示:乳】
栄養成分表示 100g当たり(推定値)
エネルギー 571kcal たんぱく質 8.4g 脂質 47.2g 炭水化物 33.6g 食塩相当量 0.05g
「ドゥボーヴ・エ・ガレ」店舗&通販(お取り寄せ)情報
店舗は、フランス。日本にもあります!お取り寄せも可能。
実店舗
■フランス本店
住所:30 Rue des Saints-Pères, 75007 Paris, フランス(グーグルマップで開く)
電話:+33145485467
セーヌ河から300メートルほどの場所で、近くにはシャポンやユーゴヴィクトール、アルノーラエールなども。
三越日本橋店からは撤退