甘い物、新しい物に敏感な方なら、数年前から「TAICHIRO MORINAGA(タイチロウ モリナガ)」という人名?店名?を耳にしたことがあるんじゃないかと思います。
かく言う私も、気になっていた一人。
という事で今回は、その「タイチロウ モリナガ」について、古い専門書や森永さんからの情報なんかを元に、色々調べてみました!
おすすめ商品、店舗詳細、お取り寄せ情報などもお届けしますので最後までお見逃しなく!
目次
「タイチロウ モリナガ」とは?
「タイチロウ モリナガ」は、森永製菓株式会社の創業者 森永太一郎の名を冠したチョコレートブランドです。
“美しい、見事だ、趣がある、心が惹かれる”といった「をかし」な体験を新たな驚きと共に届けたい。
そんな思いが込められています。
2016年1月に期間限定ショップとしてスタート、翌17年11月、初の常設店を大丸神戸店にオープン。
現在、渋谷スクランブルスクエア1Fに「エキュートエディション渋谷店」、東京駅構内地下1階 グランスタに「STATION Labo」といった店舗もあります。
森永製菓株式会社と森永太一郎
森永製菓は、1899年、森永太一郎がアメリカから帰国して創業した「森永西洋菓子製造所」をオリジンとする、日本を代表する製菓会社です。
森永太一郎は、「日本に西洋菓子を普及させる」という目的を果たすべく、24歳の時に渡米。
11年の修行のち帰国し、まずはマシュマロ、キャラメルから製造を開始しました。
日本初!カカオ豆からの一貫製造
1918年には、今もなお人気を誇る「森永ミルクチョコレート」を、芝田町工場にて完成させます。
これは、日本初の、カカオ豆からチョコレートになるまでを一貫製造された歴史的なチョコレートでした。発売当初は1枚15銭で販売。
翌1919年には、1枚10銭で販売を開始し、これもまた「日本のチョコレートの大衆化」の先駆けといった意味では歴史的な出来事でした。
森永製菓は、1937年 森永太一郎の没後も、「チョコボール」「小枝」などのヒット商品を生み出し、大企業へと成長していきます。
「タイチロウ モリナガ」おすすめ商品
ハイクラウン シリーズ
「タイチロウ モリナガ」の主力商品と言えば、1964年に発売された「Hi-CROWN」を元に、研究所で集めたデータを活用、今のテイストに生まれ変わった「ハイクラウン」シリーズです。
定番は、以下8種類。
■ クラシックミルク:発売当時、圧倒的なミルクの余韻で一世を風靡した森永チョコレートの決定版
■ クラシックナッツ:数種のナッツが醸す複雑で芳醇な味と贅沢なミルクのコクが絶妙にマリアージュするショコラ
■ クラシッククランチ:こだわりのマカダミアクランチの旨みと食感を濃厚なミルクが包み込むショコラ
■ とろけるミルク:創業以来の技術の粋を集めた、口どけを堪能する「クラシックミルク」の現代版
■ ダークミルク:ミルクの加工を追求した森永製菓が提案する香り高いカカオの風味とミルクのコクを味わうショコラ
■ キャラメリゼ:まろやかでやさしいキャラメルの味わいの中に、繊細なクレープチップの食感がエレガントなショコラ
■ 薫る宇治抹茶:口中でゆっくり転がして抹茶のほろ苦い香りとカカオのビター感を同時に楽しむ和のショコラ
■ ピスタチオ:ナッツの女王ピスタチオ本来のおいしさを森永製菓のもつ最先端の製法で伝える新感覚ショコラ
「こだわりのミルクセット」の3本(ダークミルク、クラシックミルク、とろけるミルク)は、食べ比べると面白い組み合わせです。
「クラシックミルク」は、普段、専門店のショコラを食べ慣れている人にとってはかなり甘く感じるのですが、「クラシックミルク」「とろけるミルク」と交互に食べ比べてみると、奥にある苦みと少しの酸味を敏感に感じる事が出来ます。
「とろけるミルク」はその名の通り、くちどけが素晴らしい1本。
同じ室温、湿度と思えないほど、他2本との、齧った瞬間のテクスチャの差が面白いです。よくチョコレビューで「甘やかされる」といった表現がありますが、まさにそれ。
その他、フィヤンティーヌ(薄焼きクレープを砕いたもの)が入った「キャラメリゼ」は、食感と香ばしさが好ましい1本。美味しい!
女子ならば誰もが好きであろう「ピスタチオ」ももちろん外せません。
チョコレートシーズンを中心に、限定パッケージも登場します。
グラスショコラ
アイス評論家のシズリーナ荒井さんが大絶賛していたのを聞き、その場でスマホでオーダーしてしまった「グラスショコラ」。
本来、グランスタ東京限定だそうなんですが、荒井さんの猛プッシュにより「GOOD EAT CLUB」というお取り寄せサイトでも取り扱いが始まった…という経緯があるそう。
スプーンですくって口に運んでみると、まずその触感と食感の意外さに驚きます。
よく冷やしたレアチーズケーキのシュッとした食感に、生クリームのようなタポタポした食感。
アイスというより柔らかい生チョコのようなノリかも。
ビーントゥバーブランドなどから発売されているアイスと比較すると、カカオの個性を出していると言うよりは、誰からも愛されるようなまあるいチョコレートの味わいを大切にしているように感じました。さすが森永製菓!
「タイチロウ モリナガ」原材料名&カロリーの例
ハイクラウン(ダークミルク):砂糖、カカオマス、ココアバター、全粉乳、ココアパウダー、乳糖/乳化剤(大豆由来)、香料
ハイクラウン(クラシックミルク):砂糖、全粉乳、ココアバター、カカオマス、乳糖/乳化剤(大豆由来)、香料
ハイクラウン(とろけるミルク):砂糖、全粉乳、ココアバター、植物油脂、カカオマス、乳糖、バターオイル/乳化剤(大豆由来)、香料
グラスショコラ:チョコレート、クリーム、砂糖、脱脂粉乳、バター、カカオマス、乳化剤(大豆由来)、安定剤(増粘多糖類)、香料
「タイチロウ モリナガ」店舗&通販(お取り寄せ)情報
実店舗
■エキュートエディション渋谷店
住所:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2丁目24−12 渋谷スクランブルスクエア1F(グーグルマップで開く)
電話:0334003005
営業時間:10:00~21:00
■STATION Labo
住所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目9 JR東日本東京駅構内地下1Fグランスタ(グーグルマップで開く)
営業時間:8:00~22:00(月~土、連休中日の休日)
8:00~21:00(日、連休最終日)
■大丸神戸店
住所:〒650-0037 兵庫県神戸市中央区明石町40(グーグルマップで開く)
電話:0783318121
営業時間 10:00~20:00
ネット通販、お取り寄せ
…と、そんな「タイチロウ モリナガ」なのですが、上記実店舗で手に入れる以外に、大丸松坂屋のオンラインショップや、グラスアイスは、前述の「GOOD EAT CLUB」の該当ページからお取り寄せが可能な場合があります。
ぜひチェックしてみて下さいね!
大丸・松坂屋オンラインショッピング
GOOD EAT CLUB
参考資料:
「チョコレートの事典」成美堂出版編集部 (編集)
「チョコレート語辞典」Dolcerica香川 理馨子(著)、千住 麻里子(監修)
「婦人画報」2012年2月号