森永製菓さんに聞いた!ココアの抗インフルエンザ効果について
今回、代理店さんを通じて、気になることを教えていただきました!
目次
Q:ココアの抗インフルエンザ効果に関してどのような研究結果が出たのか、詳しく教えてください
ココアの継続飲用により免疫機能の一部が活性化することが明らかになりました。
具体的な研究としては、毎日1杯のココアを飲んだ健康な方に、インフルエンザのワクチンを接種し、引き続き2週間毎日1杯のココアを飲んだ「ココア飲用グループ」と、飲まなかった「非飲用グループ」の2グループに分け、細菌やウイルスなどから体を守る自然免疫機能の一部であるナチュラルキラー細胞(NK細胞)の活性度を調べました。
そうしたところ、両方のグループでNK細胞の活性増加が見られたものの、「ココア飲用グループ」で活性の増加率が明らかに高いことがわかりました。
1.ココア熱水抽出液がインフルエンザウイルスの細胞への感染を抑制
A型インフルエンザウイルス2種、B型1種、さらに鳥インフルエンザウイルス2種を加えた5種のウイルスを対象に、感染を抑える効果を培養細胞を用いて研究。
その結果、これら5種全てのウイルスで、通常飲まれているココアの濃度(約3.5%)以下でもウイルスが細胞に感染するのを抑える効果が認められました。
2.インフルエンザウイルスの感染を抑える複数の成分が明らかに
この研究から、ココア中には幅広いインフルエンザウイルスに対して感染抑制効果があり、複数の成分が作用している可能性が考えられました。
そこで、インフルエンザウイルスの感染を抑える作用を持つココアの成分を分析。濃度5%のココア熱水抽出液を、いくつかの精製方法を使って分離しながら成分を絞っていくことで特定を試みました。
この結果、可溶性のポリフェノールとその他の少なくとも2種類の成分が存在することが明らかになりました。
Q:免疫について教えてください
自然免疫
全ての人に生まれながらに備わる免疫で、その一つがナチュラルキラー活性(NK活性)
・NK活性
ナチュラルキラー細胞(NK細胞)は自然免疫機能を担うリンパ球の種類の一つで、ウイルスに感染してしまった細胞などをいち早く攻撃し、細胞の機能を止めるとともにウイルスの増殖なども止める働きがあります。
NK活性は自然免疫を担うNK細胞の活性の強さを示す指標です。
獲得免疫
ワクチンを接種した時や、ウイルスや細菌に感染した時に獲得する免疫で、ウイルスや細菌の特徴をメモリーしたTリンパ球や、ウイルスや細菌の特徴に一致した抗体を作り出すB細胞などが役割を担っています。
特定の病原体などに感染した場合に、再度同じ病原体に感染しにくくなるのは獲得免疫の重要な役割です。
・中和抗体
獲得免疫のなかで、ウイルス感染を阻止する能力(中和能)を有する抗体をさします。
特にウイルスが細胞に結合する部位を認識する抗体は,受容体との結合を阻止することにより中和能を強く発揮できます。
Q:チョコレートでも同様の効果があるのでしょうか
チョコレートに関する効果は不明です。
ココアとチョコレートはいずれもカカオ豆から作られますが、その製法は異なります。これまでの研究はココアならびにその熱水抽出物を中心に行ってきたため、カカオバターや糖類を多く含むチョコレートでもココアと同様の機能が発揮されるかは分かっていません。
Q:効果的に免疫力を高める摂取量や頻度を教えてください(1日の推奨摂取量など)
ココアの継続飲用による免疫機能への作用を調べた研究では、毎日1杯、朝にカカオ分の多いココアを飲むことを3週間続けた結果、NK細胞活性の上昇が確認されました。
ココアを飲む量や頻度、どのくらい飲み続けていればこのような機能が期待できるのかなどを確かめるには今後さらに研究が必要です。一方、ココアは食品であるため、医薬品の用法・用量に相当する表記等はできません。
森永のココア商品の中にも、さまざまな種類があり、「家族の日々の健康を考える体調管理に便利なもの」「カルシウム・鉄・ビタミンDなど嬉しい成分も摂れる栄養機能食品」「ポリフェノール量と食物繊維がミルクココアの3倍のもの」などもそろっています。
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