チョコレート通が毎年目を光らせ、その商品ラインナップをチェックする、通販サイト「フェリシモ」の海外ローカルチョコ専門のカタログ&ウェブサイト「幸福のチョコレート」。
名物チョコレートバイヤーみり(木野内美里)さんによって発掘された、日本では一切紹介されていない、ウルトラレア&スーパープレミアムな世界のチョコが購入できるとあって、年々人気が高まっています。
「世界はほしいモノにあふれてる」「海外出張オトモシマス!」など、TVで特集されることも多いため、ここ2年ほどは特に、広く知られる存在に。
さて、そんな「幸福のチョコレート」。
実は、オンラインでのお買い物だけでなく、バイヤーみりさんから直接いろんなお話が聞ける、試食付きチョコレート講座が開催されているんです!
今日は、そんな「幸福のチョコレート講座」への参加レポをお届けします。
おすすめチョコレートの話だけでなく、どのようにローカルチョコレートを探しているのか、そしてショコラティエの心をつかむためにやっていることは?なんていう事まで、様々なお話を聞くことが出来ましたよ。
目次
なぜローカルチョコレートなのか?
フェリシモ「幸福のチョコレート」で扱われるチョコレートは、その多くが日本初上陸、しかも、ローカルな土地にある小さなチョコレートショップたち。
日本で言えば、ローカル線の商店街のチョコレート屋さん…といったらわかりやすいでしょうか。
バイヤーみりさん曰く、「そういうところでも技術を持っている人が本当に増えている」とのこと。
近年、さまざまな文化が1つに集約してしまっている中で、「文化の違い」をはっきりと体感できることが、魅力の1つでもあるのでしょうか。
例えば、地元の食材を使ったり、昔ながらの製法で作られていたり…アイデンティティーを持ったチョコレートは、より貴重なものになりつつあるんですね。
もちろんそれらは、日本に持ってくることでお値段が高くなりますが、みりさんは「お芝居を見るようにチョコを食べてほしい。だから、その背景を知ってほしい。」と思っているそうです。
おすすめのチョコレート。これは買い?!
さて!前置きが長くなってしまったのですが、講座で紹介されたチョコレートたちについて詳しく解説していきます。
キャット ザット ゴット ザ クリーム
ここ数年の世界的グルメブームで、昔よりもずいぶんと食べ物が美味しくなっているイギリス。
ここに、みりさんが、口説きだして苦節12年。
ようやく「幸福のチョコレート」で紹介できるようになったというチョコがあります。
実は、本名である名前が、すでに日本で商標がとられていたという事情があるため、今回、日本の為に名前を変えての販売に。
「ついに!ありがとう!っていう感じです」とみりさん。
こちら、ロンドンでは、タクシーの運転手さんに店名を伝えるだけで連れて行ってくれるくらい老舗のチョコレート屋さんで、パッケージがとにかく美しいのも特徴。
うすーーい円盤型のチョコ「キャット ザット ゴット ザ クリーム ディスク」は、ハッキリと、チョコレートらしいチョコレートの味が楽しめる逸品です。
ヒルストリート
みりさんが「観光客は誰も行かない!」と断言するくらい、ド・ローカルな土地にある「ヒルストリート」。
ケンブリッジから車で30分、藁葺き屋根の家など、古い生活が残るサフロン・ワルデンという場所にあり、兄弟で営まれています。
ヒルストリートというのは、その町のとある通りの名前。「自分たちがここに生まれたから、ここで作る」とショコラティエ自身もローカルを意識し、自分の村を大切にしているそう。
そんな彼らが作る「ラズベリーハート」は、日本人が大好きな、あわ~~いピンク色のハートチョコ。伝統的で上品なこの色を好むのはイギリス人も同じなんだそうです。
お味も典型的なイギリスのチョコレートで、コーヒーじゃなく紅茶に合います。
そして、並んでおすすめなのが「フレッシュミントチョコ」。
なんとコレ、彼らが勝手に送ってきてくれたんだそうです(笑)
ミントチョコは、そもそもイギリス人が作った…というだけあって、そのお味は「ほんまもん」。
イルシー
お次はベルギーの歴史的な街ワーテルローになる「イルシー」。
カタログの裏表紙になっているくらい、要注目のブランドです。
ここは「ベルギーで言うところのお饅頭屋さん」といった風情のお店で、アトリエはちょっとした博物館のよう。テンパリングを行うための大理石が、7.8台おかれ、かつての職人の気配を感じます。
さらにみりさんを感動させたのは、昔ながらの箱。いわゆる本当の「バロティン」。
現在、日本向けに、仕切りのある箱が一般的になってしまいましたが、本来はバラバラと、乱暴とも思えるように、チョコを入れる縦に大きなバロティン箱も、風情があって?!いいですよね。
写真は、超無口…だけど、日本からのバイヤーに、自分の古いカメラで記念写真をとってもらうくらい実は内心喜んでいたというイルシーの職人さん。
イルシー「プラリネ」は、四角いダークチョコの中にカリカリのヌガティンがびっしり。本物ローカルの味です。
ショコラトル アルティザンチョコレート&カフェ
健康志向が強く、独自の進化を遂げているオーストラリア メルボルンにある注目チョコレートは「ショコラトル アルティザンチョコレート&カフェ」。
みりさんはじめての南半球。
「オーストラリアって大雑把なイメージを持っていたんだけど、全然そんなことなかった!」と、特に興奮してお話されるみりさん。
(ライター、「これはかなりのオススメブランドと見た…!」という事で、さっそくオーダーしました。)
「ショコラトル アルティザンチョコレート&カフェ」は家族経営で、ご主人さんは、妻と娘をボス1、ボス2と呼びます。
口直しに薄いリンゴを出してくれるなど、かなりの洗練っぷり。
おすすめその1は「いちごチョコ」。
酸味とミルクが絶妙な味わいです。
そして、さらにおすすめなのが、アソート。
輸入するのがものすごく大変な(金銭面でも)アソートをあえてお願いしたのは、みりさんが「このブランドはすごすぎる。これは私が勝手に選ぶんじゃなく、この人たちが選んだものを売らなくては。」を思った事が理由。
特に感動したのは、葉っぱが印刷された一粒。
食べた瞬間、みりさんが「バランス!」というと、家族みんなで目をきらりと輝かせ、意思疎通ができたそう。「私たちは、違う言語を持っているけど、チョコレートで話をします。」とみりさん。
コールリバーファーム
「牛しかいない、野原ばっかり」
これまた、ド・ローカルなタスマニアの平原の中にポツンとあるショコラトリー「コールリバーファーム」。
店内から見える景色が、まるで絵画のよう。
ベルギー人のオーナーは、「僕は忙しくてしかたない。なぜ?季節ごとに素材が変わるからキッチンを変えないといけないんだよ」と語る男性。
みりさん「見つけた!この人、天才!」
「ベリーココナッツチョコ」に使われているベリーは自社の畑で取れたもの。
(ちなみに、ライターのこの日の一番のお気に入りです。)
そして、このページをご覧のみなさまに声を大にして、でもコッソリとお伝えしたいのは、なんとコレが今回の「サービス品」。いわゆる一番お得なチョコだそうですよ!
NHKで紹介されたため、テレビを見て初めて「幸福のチョコレート」を利用する人が増えるよう、かなりのサービス価格に設定しているんだって。
買うしかないですね…!
おまけ みりさんへの質問コーナー
チョコの解説の最後には、ちょっとした質問コーナーも。
この日もショコラ好き女子のみならず、バイヤーみりさんのファンの参加者から、いくつかの質問がありました。
海外のショコラティエから和素材で質問が多い素材は?
みりさん:「ほんのちょっと前までは、抹茶を売ってほしいとよく頼まれました。その他、柚子もすでに市民件を得てますね。
最近多いのは、わさび!それからゴマも多いです。みんな、セサミではなくGOMAと呼んでます。
たまり醤油を使ってる方もいましたね。」
おすすめのチョコの食べ方は?
みりさん:「唯一おすすめじゃない食べ方があるとすれば、ちょっと高いボンボンショコラなんかを冷蔵庫に入れて、パッと開けて1個だけ食べて…っていうのはやめた方がいいかもしれないですね。
チョコレートはデリケートなので、温度もそうですが、水滴にも弱く、ブルーム(チョコレートが白く粉吹いたような状態)が出てしまいます。香りや食感がなくなってしまうので気を付けて!
それ以外は自由に楽しんでほしいですが、どうせなら、お芝居にお金を払うように楽しんでほしいとも思います。
例えば…どんなに美味しいチョコレートでも、ただお皿に積んであって、さあどうぞ…じゃあんまり意味がないと思うんです。そのチョコの背景や物語を知った上で食べてほしい。
だから、誰かに贈る時は、ぜひそのチョコの話をしてあげて欲しい!」
…はい!
というわけで「幸福のチョコレート講座」参加レポ、いかがでしたでしょうか。
チョコレートが大好きな方も、この記事を読んでちょっと興味が出てきたよ、っていう方も、ぜひぜひ幸福のチョコレートのページをチェックしてみてください。
新しい発見があるはずです。
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