日本最大級のレストラン・イベント「フランス レストラン ウィーク」の姉妹イベントとして、2021年に誕生した「フランス パティスリーウィーク」。
大御所から新進気鋭シェフ、そしてローカルなパティスリーまで、参加するお店すべてが同じテーマのお菓子を一斉に提供する…というパティスリーの祭典です。
2024年の今年は、7月1日から7月31日まで開催され、過去最高である全国290店が参加!(初年度は関東圏中心に52店舗参加)
事前取材会に参加したライターが、注目点、注目スイーツをご紹介します。
目次
- 1 今年のテーマは「サヴァラン」
- 2 2024年の事前取材会に行ってきました
- 2.1 東京・千歳烏山「P.atisserie Yu Sasage」捧雄介さん
- 2.2 東京・九品仏、銀座「INFINI」金井史章さん
- 2.3 東京・神楽坂「Le Coin Vert」パトリックルメルさん
- 2.4 東京・神楽坂「パティスリー サロン・ドゥ・テ アミティエ 神楽坂」三谷智恵さん
- 2.5 東京・恵比寿、中野「パティスリー レザネフォール」菊地賢一さん
- 2.6 東京・東松原「PatisserieChocolaterie Recit」寺崎貴視さん
- 2.7 神奈川・東白楽「Patisserie MORANGE」在原真琴さん
- 2.8 神奈川・中央林間「MAISON GIVR.E」江森宏之さん
- 2.9 神奈川・鎌倉「R.galez-Vous」佐藤亮太郎さん
- 2.10 催事などに出店「Galet Galet」大澤智弥さん
- 3 「フランス パティスリーウィーク」開催概要
今年のテーマは「サヴァラン」
2024年のテーマは、フランスの伝統菓子「サヴァラン」。
リング状に焼いた生地に、ラム酒やアルマニャックなどが入っているシロップを染み込ませた大人のスイーツで、トッピングにはホイップクリームやシロップ漬けのフルーツなどを飾りま
す。
リング状でないものは、「ババ」とも呼ばれます!
2024年の事前取材会に行ってきました
そんな素敵なイベントのメディア向け説明会、取材会に参加してきました。
注目となるであろう10店舗のシェフ、そしてサヴァランについて簡単にご紹介します。
東京・千歳烏山「P.atisserie Yu Sasage」捧雄介さん
パイナップルが主体!
ヴェルジョワーズ(甜菜糖)のシロップを浸したサヴァラン。
中に、パイナップルのコンフィチュールとライムのクリーム。
トップにはガルヴァーニのマスカルポーネにバニラを加えたシャンティ(生クリーム)。
フレッシュのパイナップル、ネグリタのホワイトラム。
最後に、ライムの皮をすりおろしたものをトッピング。
捧シェフ:「フランス菓子を自分なりにアレンジして作るのが好きです。今回のサヴァランはサッパリと食べたいただけると思います。」
東京・九品仏、銀座「INFINI」金井史章さん
石垣の黄金(くがに)パインを使ったサヴァラン。
パインを生姜とバニラでさっとポシェしサヴァランを浸す!
ココナッツのクリーム、パインのコンフィチュール、ホワイトラム。
モヒートみたいなイメージで上に飾りを。
金井シェフ:「食べていくうちに満足感が得られるよう下の方の味をしっかりとさせています。」
東京・神楽坂「Le Coin Vert」パトリックルメルさん
フレッシュなサヴァラン。
レモンのコンフィ、ホワイトチョコレート、柚子のガナッシュ。
東京・神楽坂「パティスリー サロン・ドゥ・テ アミティエ 神楽坂」三谷智恵さん
チェリーが主役のサヴァラン。
アルザスのキルシュを浸し、ジュレを仕込んだサヴァラン。
ピスタチオのペースト、シャンティ。クレームフレッシュはクレームエペスに似た味わいのもの。
最後にクラッシュしたピスタチオを散らして。
三谷シェフ:「発酵乳の酸味を楽しむ事が出来ます。軽めでさっぱりと召し上がっていただけるはず。」
東京・恵比寿、中野「パティスリー レザネフォール」菊地賢一さん
サングリアのサヴァラン。
カベルネ・ソーヴィニヨン、オレンジ、ラズベリー、スパイス。
中にカスタードクリーム、ヴァローナのクーベルチュールを使ったムースチョコ。
味の変化を楽しめるいっぴん!
菊池シェフ:「幼いころから父が作ったサヴァランを食べていて、修行する過程でもいろんなサヴァランに出会いました。たっぷりのクリームで食べるのが好き。」
東京・東松原「PatisserieChocolaterie Recit」寺崎貴視さん
ラムとパッションフルーツのリキュールをブレンドしたものを浸したサヴァラン。
クレームディプロマット、生姜の香りをつけたフランボワーズのコンフィチュール、バナナとパイナップルのコンポート、エキゾチックフルーツのジュレとクレームシャンティ、ライムのシュトレイゼル。
寺崎シェフ:「期間が1か月あるので、飽きがこないよう2種類をエントリーしています。今回ご紹介しているのは前半ご提供するものです。」
神奈川・東白楽「Patisserie MORANGE」在原真琴さん
ヴァローナのチョコを使ったガナッシュを使ったサヴァラン。
生地もショコラ。ココナッツ、パイナップルなどトロピカルな香りがするチョコを使用。
在原シェフ:「独特なイースト臭が消えて、作っていてもいい香りで焼き上がりも良いです。」
神奈川・中央林間「MAISON GIVR.E」江森宏之さん
高知のスーパースイートコーンというトウモロコシを使ったサヴァラン。
茶葉を使ったシロップ、タヒチ産の香りのいいラムを使用。
トウモロコシのクレームブリュレ、ヴァローナのチョコを使ったキャラメルクリーム。
トップには焼いたトウモロコシ、クランブルを可愛くトッピング。
江森シェフ:「トップの生クリームは普段お店で使っている倍くらい良いものを採用しています。」
神奈川・鎌倉「R.galez-Vous」佐藤亮太郎さん
柑橘、バニラやスパイスを入れたシロップで漬け込んだサヴァラン。
ごま油をヴィーガンのバターを作る製法で固体にしてサヴァランの中に。
スミレ、マンゴー、薔薇を使ったハーブティーを使ったゼリー。
キウイ、パパイヤ、ドラゴンフルーツ、ココナッツアイスクリームと胡麻のチュールを添えて。
佐藤シェフ:「ポイントはバターを使っていないことです。ごま油を使って作りたかった。食べたときの食感の違いを感じて欲しいです。エキゾチックで楽しいサヴァランに仕上がりました。」
催事などに出店「Galet Galet」大澤智弥さん
フランスの柑橘ミラベルと、福井県の梅のコンフィチュールを使った、日本とフランスのいいとこどりなサヴァラン。
シャルトリューズという甘みの強い香草のシロップをしみこませたサヴァラン生地。菊の形を模しています。
ミントを使ったカスタードやオレンジの香りがするヴァローナのクーベルチュールを使用。
「フランス パティスリーウィーク」開催概要
…と、そんな素敵なスイーツを楽しめる「フランス パティスリーウィーク」。
開催に関する詳細は、公式サイトや公式インスタグラムなどからご確認ください!