香川県の「え?こんなトコに?!」と驚くほど長閑なエリアに、手作りチョコレートが楽しめる「Sunnyside Fields(サニーサイドフィールズ)」という場所があります。
小さな公園や、田んぼ、展望台、カフェスペースを擁する、「食べに行く」「買いに行く」以外の体験もできるアクティビティ施設的な面もある同店…。
お店訪問レポの他、ビーントゥバーチョコレートの食レポなど合わせてどうぞ!
目次
改めて「サニーサイドフィールズ」について
「サニーサイドフィールズ」は、2022年、香川県まんのう町にオープンしたチョコやコーヒーにこだわるお店です。
「地域の皆さんと一緒に作る公園のようなお店」
「自然や生物、そして人の共生の在り方を真剣に考え、実行しながら、地域に長く愛される場所。」
というコンセプトがあります。
母体は、テーマパーク(四国民にはおなじみレオマワールド)やホテルの清掃事業をメインとする香川県丸亀市の株式会社サニーサイドさん。
お店の様子。訪問レポ
駅からの交通手段がないので、今回私はタクシーで!
ちょっと距離があるんですが、「あの~こういう場所なんですけど」ってスマホ見せたとたん「あぁ!あそこね!」とすぐわかってもらえました。
到着して納得なんですが、山へ向かう斜面、だーーッと広い田んぼの中に唐突に超お洒落な建物群が現れるので、地元の人からしてみればものすごくインパクトがあったんじゃないかと。
そりゃ知ってるよね、という感じ。
敷地は広く、山を奥に見た場合、手前にベンチや池を擁する公園っぽいスペース。
そして、右奥にショップとアトリエと、イートインスペースが入る特徴的な姿の建物。(簡単なランチやドリンクなどもオーダー出来ます。)
左にはフリーエリアが入る建物がありました。
ショップスペース
まずは右側の建物から訪問!
手前に、地元まんのうの名産品やご近所のお野菜などが並ぶエリア。
こちらには「畑のチョコレート工場」というコーナーが設けられることもあるようです。
右手にカレーやサラダなど軽食をオーダー出来るエリア。
左手が、チョコレートアトリエ。
それを仕切るように長くのびるカウンターにはコーヒー商品が並びます。
さらに奥に、チョコレート商品のエリア。
カカオ豆の状態から手作りしているチョコレート商品はもちろんのこと、
それらを使った焼き菓子など、多くのチョコレートスイーツが販売されていました。
(このあたりは、後述のおすすめスイーツの項目でさらに詳しくご紹介したいと思います。)
…ちなみにコチラ、もともと看板などを作っている工場をリノベしたとのことで、天井などにその名残がありました。ちなみにテーブルは工場の扉を再利用して作られたそうです。
おそらく何かの廃材が使われているであろう、オブジェもおしゃれ。
フリーエリア
次いで、ショップでドリンクを購入し、左側の建物へ。
こちらもかなりユニークな建物で、
まんのうの田んぼが借景の特等席の他、
3~4人掛けのテーブルがいくつかあり、いろんな用途で使われているようです。
その他、お店所有の田んぼもあって、収穫イベントのようなこともやっているとか。
(ちなみに私が訪れた日、スタッフさんが、その傍らにボーボーと生えた空心菜を収穫していました。
「それお料理にするんですか?」を声をかけたところ、お野菜やジャムを購入した方へのプレゼントにするんだと教えて下さいました。素敵…)
ちょっと離れた場所にはヤギ舎も。
テーマーパークは言い過ぎかもしれませんが、まさにそんな感じ。
一人でも、お友達とでも、ファミリーでも、どんな風にでも楽しめる施設になっています!
おすすめスイーツ
ここからはショップで購入したチョコレート商品を順にご紹介していきます。
ビーントゥバーチョコレート
インドネシアからフェアトレードで輸入する6種類の豆を使った手作りチョコレート。
すべてインドネシアの豆ってのが面白いですよね。
■ランシキ
草、牛…ちょっとブルーチーズのような風味を感じます。
その中に、一瞬胡椒とかベリー系の風味も。
ヨーグルトのアイスクリームを食べたみたいな余韻。
美味しいです…!ちょっと癖強系。
■バリ
スモーキー。炭火で焼いた何かの中に、フルーツが腐る直前のような濃厚な香り。
■ベラウ
3つの中では比較的クセのないタイプ。
苦味と酸味、甘みが全部拮抗してて食べやすいです。
すべてに共通して、一般的なビーントゥバーと比較するとちょっとビックリするくらい滑らかな食感です。
そして柔らかい。カカオ豆と砂糖だけで出来ているのが不思議なくらい、一切引っ掛かりがありません。
畑のチョコレート
生産者さんが大切に育てた素材を使ったユニークなチョコレートを、カップに詰め込む「フレーバー自由アレンジカップ(ワンプライス)」みたいな感じのサービス!
私が訪れたタイミングでは、1カップ ¥1,450で詰め放題でした。
詰めたのは、ミルク、モカ、ベルガモット、ローゼル、イチジク、カボチャ、ゆず、緑茶クルミなどなど。
コチラのお店のシングルビーンチョコは、インドネシアのどこの農園か地域かを明確にしたもので、それぞれの産地の個性を楽しめるんですが、「畑のチョコレート工場」の方は、インドネシアの豆って言うのだけ決まってて、特にどこの~というのは決まってないんだそうです。
実際食べてみた感じですと、なるほど強い個性があるカカオというワケではなく、畑の素材を引き立てるように相性の良いものを使っているようでした。
■ ホワイト抹茶くるみ
胡桃が持つ焦がしたような苦味と抹茶がリンク!
ありそうでなかったホワイトチョコフレーバーですがものすごく美味しいです。
■ベルガモット
むちっとした食感のベルガモットピールと、スモーキーなイメージのビターチョコがあう!気のせいか塩気すら感じるバランスの良さです。
■ゆず
一方ゆずにはミルクチョコを合わせて。
■かぼちゃ
たまに見かけるかぼちゃとチョコの組み合わせ。ボンボンのセンターでガナッシュに使われてる…とかではなくタブレットにドカンと乗っかってるのは珍しい。
これもミルクチョコ。かぼちゃとミルクも相性抜群ですね。
いちじくのチョコレート
想像よりも甘さ控えめ。苦味とヨーグルトのような酸味が楽しめるチョコに、セミドライのいちじくが埋まってます。
ポリポリ…っとした食感。
クセになる味で、もう一個…もう一個…と手が伸びてしまい、初回は3個いただいてしまいました。
ヘーゼルナッツの豆チョコ
口に入れた瞬間にヒヤッとするチョコとヘーゼルナッツ温度差。
パチンと弾けるように砕ける食感。
主張しすぎないキャラメリゼ…なんだけど、意識していただいてみると、カリリと香ばしい絶妙な焦がし加減…。
ハスクを思わせるナッツの苦味と香ばしさ、フルーティーな酸味が、ビターチョコとの相性抜群!
こちらも、やめられないとまらない系のチョコスイーツです。
チョコレートスプレッド
コンチングマシンのデモンストレーションを見たお客様の「もうこれを食べたいんだけど…」という声(その気持ち、わかります…!)から誕生したチョコレートのスプレッド。
生クリームがフレッシュで、しゅわ!スパッとした後口。
「あ、こういうのをキレが良いっていうのかな」というような味わい。
カカオの酸味と合わさったせいでしょうか、ややサワークリームのようなイメージもあります。
テリーヌ
粉を使わず、卵、バターを使ったテリーヌ。
なので、生チョコのような滑らかさ。私がいただいたミニサイズは、ブリック型?の通常サイズと違って小さいので、よりしっかりと焼けている印象。ミニサイズの方の味が好きって方もいるかもしれません。
ちなみに右に写っているのは、ガナッシュサンド。
この商品でも滑らかなガナッシュが楽しめます。
ショコラバー
ショコラバーは、グラノーラ、生チョコ、チョコレートコーティングが使われています。
ブラウニー
こちらもミニサイズあり。鉄板に直接置いて焼いているので、やっぱり紙の容器に入ったブリック型とはほんの少し違う味わいなんだとか。
…以上紹介商品は、お取り寄せ可能なものもありますので、気になる方は公式オンラインショップからご確認下さい。
改めて、お店の詳細。
住所:香川県仲多度郡まんのう町長尾2237
営業時間:
平日 10:00-16:00(LO15:30)
休日 10:00-17:00(LO16:30)
定休日:水・木曜日
電話:0877-89-6342
オンラインストアあり。