27歳でM.O.F.(フランス国家最高職人章)ショコラティエを獲得した「Franck KESTENER(フランク・ケストナー)」。
彼の作品には、ショコラティエとしての誇り、父が営んでいたパティスリーで得た知恵、そして地元愛…などのエッセンスが含まれています。
…というワケでこのページではそんな「Franck KESTENER(フランク・ケストナー)」について、その特徴、おすすめ商品、店舗詳細、お取り寄せ情報などお届けします。
2020年、サロンデュショコラのセミナーにも参加してきましたのでその様子も!ぜひ最後までご覧ください。
目次
「フランク・ケストナー」とは?
かのファブリス・ジロット氏も太鼓判を押す、フランス・ロレーヌの若き天才「フランクケストナー」は、代々、ブランジェリー&パティスリーを経営する一家の5代目として生まれました。
当初、料理人を志していましたが、父親の「いい料理人は製菓も学ぶべき」という教えから、父親のパティスリーで修業。その道の専門に。
出身地であるフランス ロレーヌ地方の味を大事に守りながらも、最新のテクノロジーも取り入れる、新しい味を追い求めるショコラティエ。
冒頭で書いた通り、2003年、27歳の若さでM.O.F.を取得しています。
「フランク・ケストナー」おすすめ商品
スペシャリテ、新作、限定品、その他をご紹介
タブレット
ケストナーのタブレット(板チョコ)は、変わった色合いと形が目を惹きます。
特に、ロレーヌの名を冠した1枚は、ボンボンショコラ「ペルル・ドゥ・ロレーヌ」↓と同じく、ミラベルの果汁を使った特別なもの。
ミラベルは、ロレーヌ地方では、お庭なんかに良く植わっているほど身近なフルーツ。
もちろん、ケストナーさんが使っているのは特別なもので、ジラールさんという生産者さんから直接買い付けているそう。
このタブレットには、その果汁をジュレにしてヘーゼルナッツのプラリネと2層にしています。プラリネにはライスパフの食感をプラスし、ブラン&ノワールでコーティングした…という凝りよう。
そしてコチラは「タブレット ヴァニーユ フレーズ」。
ヴァニラ風味のミルクチョコレートのガナッシュとイチゴのジュレの2層をベネズエラ産70%のダークチョコレートでコーティングしています。
サブレ
サブレ類も毎年大人気です。
■サブレブルターニュ
写真はそば粉を使った「サブレ ブルターニュ」。
ムースのように混ぜたクリームにそば粉を入れて焼き上げミルクチョコでコーティングしたサブレ。
キャラメリゼしたそばの実も乗ってます。
かじった瞬間、サクーッと瞬時にパウダーになるような感覚。油脂分をあまり感じないのに、あまりに粒子が細かいので、口中でまたクリームに戻っていくような、とても気持ち良い食感のサブレです。
そして、時間差で蕎麦の実の「カリッ」が後から。
結構分厚いので、それらの食感が長く続く感じも嬉しい。
甘味は超香りの良い蜂蜜。甘さのバランスも◎
■Gourmandes
ショコラノワール70%の薄いディスクの上に、クリスピーなキャラメリゼしたココナッツチュイル(細かく細かくしたココナッツチップをぎゅうっとかためて薄くしたお煎餅みたいなもの)をのせたスイーツ。
チュイルの歯応えは軽やか。
しゃりしゃり、カリカリとした1つ1つのカケラが、カシュカシュカシュ…って感じで崩れていく食感は唯一無二の気持ちよさです。
バニラみたいな甘い香りとともに、ぎゅうっと噛みしめたときに染み出たココナッツオイルが冷たく口の中に広がっていきます。
ココナッツチップの嫌な感じがぜんぜんなく、ココナッツミルクを飲んだ後のようなお味。
そしてその後は意外に爽やかな後味。ちょっとりんご系?カカオ由来でしょうか。
■サブレ ショコラ ドン・ファン
含侵感がすごいチョコサブレ。なのでサクサクにプラスしてシットリとした食感もあります。
そして当たり前ですがチョコが美味しい。キノコっぽい風味を持つカカオでした。
ちょっぴりの塩味もお洒落。
■サブレ ノワゼット
商品名通り、ヘーゼルナッツの味わいを主役にしたサブレ!
ハスクぽい苦味と渋みが~と思っていたら、渋皮をつけたままのヘーゼルナッツをパウダーにして香ばしく焼き上げているそうです。
サクサクよりもちょっぴり硬め。頼もしい感じ。
ナッツの粒を残したリズミカルな食感も〇
(ちなみにこちら、アドベントカレンダーに入っていたものはお花型でしたが、実際は細長い形のサブレです。)
ボンボンショコラ
地元ロレーヌの素材の他、バーベナ、ブルーベリー、生姜、メープルシロップ、アーモンド、カシューナッツ、ゴマ、ターメリック、オレンジなど様々なものを使ったボンボンショコラ。
■ペルルドロレーヌ
先ほどタブレットの項目でもチラリとご紹介したスペシャリテ、看板商品「ペルル・ドゥ・ロレーヌ」。
ロレーヌ地方で採れるすもも(ミラベル)を使用した、地元愛あふれる一粒。
アーモンドプラリネとの2層になっています。
洋酒とすももの酸味、ナッツの香ばしさ、そしてカカオが一体となった繊細かつ複雑な味わいが魅力です。
■アヴァロンシュ
サロンデュショコラ(日本)で発売されたセレクションボックス(SELECTION Les médaillés セレクション・レ・メダイエ)にも入っていた、フランクケストナーの受賞ショコラ「アヴァロンシュ」。
パッションフルーツなどのフルーツの他、キャラメリゼしたライスパフ入りヘーゼルナッツのプラリネが使われています。
「フランク・ケストナー」店舗&通販情報
フランク・ケストナーの実店舗は、地元サレグミン村の他、現在はドイツ、そしてパリ5区に。
7 Rue Gay-Lussac, 75005 Paris, フランス
パリのお店は緑豊かなリュクサンブール公園のそば。
石造りの壁、波打つ真っ白なショーケースなど、個性的な店構え。お父様が接客を担当しているそう!
残念ながら日本に実店舗はありませんが、チョコレートシーズン(1月末~2月14日)には、三越伊勢丹のチョコレートイベント「サロン・デュ・ショコラ」に毎年出展しています。
同時期、オンラインショップでの購入も可能になりますので、タイミングを逃さずGETが吉!
2020サロンデュショコラ フランクケストナーのセミナーに参加してきました!
60分試食付き♪のセミナーに参加してきましたので、その時の様子を簡単に。
司会者の方に呼び込まれ、拍手で迎えられたケストナーさん。
まず、
「今日はたくさんの方に来ていただきました。
ここにいらっしゃる方は、とてもラッキーだと聞いています。抽選で選ばれたとか。だから皆さんに会えたことをとてもうれしく思います。」
と、挨拶し場を和まし、参加者は全員ニコニコ。
この日は、レストランのデザート(半生焼き)からインスピレーションを受けたという、スフレショコラを披露してくれました。
外はスポンジ、中はトロトロになっていて温かいムースショコラのようないっぴん。
カカオバター分が少ない62%カカオを使っているため、カカオのインパクト大!
添えられたシナモンと花椒で風味付けした苺とベストマリアージュで楽しめました。
出来立てアツアツをぺろりと平らげ大満足のセミナーに。
日本で開催さえている「サロン・デュ・ショコラ」では、こんな風に、毎年特別なセミナーが開催されていますので、ご興味のある方はぜひちょこちょこチェックしてみてくださいね。