「ジャポネのSakeのチョコレートが美味しい!」
と、2016年パリの「サロン・デュ・ショコラ」で衝撃デビューを飾り、以来チョコ好きなら知らぬ人はいないほど有名になった、鎌倉発のショコラトリー「MAISON CACAO(メゾンカカオ)」(旧ブランド名「ca ca o」)。
あえてパティシエを全面に出さずに、「生産者と生活者が主役」とするブランドコンセプトを持つ「MAISON CACAO」について、その特徴、おすすめ商品、店舗詳細などお届けします。
目次
「MAISON CACAO」とは?
「MAISON CACAO」は、2015年、鎌倉にオープンしたチョコレートショップ、ブランドです。
代表・石原紳伍さんに聞く
チョコレートのクオリティーが高いだけでなく、「毎日チョコレートドリンクを飲む」など、生産者と生活者が寄り添って生活をしている風景が日頃より見られるコロンビア。
「MAISON CACAO」は、そんな「チョコを日常的に楽しむ」というコロンビアの文化に感動し、チョコレート作りを始めた…という石原紳伍さんによるブランドです。
なんと、もともとはチョコレートを食べない人だったとか!
当然、使われているカカオ豆は、そのほとんどがコロンビアのモノ。
北から南、各地、4エリアの豆を使い分けています。
トリニタリオ種のカカオ豆を使用
豆の品種は、全体の9%しか生産されていない「トリニタリオ種」。
トリニタリオ種の中でもさらに希少なフィノデアロマカカオ、コロンビア産カカオマス、カカオバター(追油)を使用し、質の高いチョコレートを生み出しています。
「MAISON CACAO」 おすすめ商品
生チョコ
「MAISON CACAO」出発の地、本店がある鎌倉の「小町通り」の名前が付けられた、アロマ生チョコレート。
日本酒からフルーツ、ハーブ、ナッツ類などのアロマがあり、特に女性に人気です。
毎年限定や新作が出ていて、その数はどんどん増えていっています!
↑ちなみにこちらは2020年のコレクション。
フルーツだけでなくハーブも使われているお洒落な味が中心で、パッケージも書家の中塚翠涛氏が和のブーケをイメージしてデザインしたモノでした。
さて、それらの中から、ライターが個人的におすすめなのが…
■ソイカカオ
ちょっぴり地味?な見た目ながらも、個人的にイチオシなのが「ソイカカオ」…、そう!生クリームの代わりに豆乳を使ったいっぴんです。
実は豆乳は、生クリームと比較して揮発性が少ないため、カカオのファーストタッチを邪魔しない食材。
さらに、専用に開発された豆乳は”なめらかでありつつ強すぎない”香り。後味としてフワリと香る絶妙さが〇
カカオニブを乗せ、味がいろんな方向に飛ばすことで、低糖質の物足りなさもカバーしてくれています。
■雪男
生チョコは、水分量の調節が難しいテーマですが、カカオの発酵と日本酒のそれがニアリーなために素晴らしいマリアージュが可能なんだとか。
…というワケで、日本酒プロダクトからライターのオススメは、創業 300年を迎える青木酒造とコラボした「雪男」です。2017年新作。
辛口ですっきり、キレのある雪国のお酒はチョコレートとの相性抜群。
とぼけたキュートなイラストも好き。
広報の方いわく、この雪男は「なかなか良いヤツ」だそうで、このイラストも、迷っていた登山者(だったかな?)の荷物を持ってあげているというシーンを模しているんだそうです。
この、発酵食品の1つ「sake」を使ったものは、本場パリでも好評。2017年のサロンデュショコラには、2016年の倍の量の商品を持参したそうですが、それでも足りなかったとか。
■天使の誘惑
2016年パリ サロンデュショコラ(世界一のチョコ展示会)に出展し好評を博したJapanese Sake 3新商品の1つ。
前述しましたが、このお酒を使ったシリーズは、水の文化を持つ日本だからこそできるチョコレートとのマリアージュが特徴です。水を好む日本人にピッタリの、水溶性チョコレート。
「天使の誘惑」は、創業170年以上の歴史を誇る 鹿児島 西酒造が作り上げた芋焼酎を使用。
使われている芋焼酎は、1年間シェリー樽で寝かしているため、どこか洋酒のような香りを持ちます。
寝かせるほどにアルコール度数もあがりウイスキーのようにも。
いうまでもなく、こちらもフランス人に大人気。
ショコラノワール(ブラックチョコ)が好きなフランス人らしい選択ですね。
「目の付け所が本当に素晴らしい」とは、料理ジャーナリスト・研究家の並木麻輝子さん談。
■獺祭スパークリング
みんな大好き(笑)「獺祭」を使ったチョコ。
「獺祭スパークリング」は、山田錦の米の甘み、爽やかな発泡が特徴の大人な一粒。
フロム山口。
■鶴齢の梅酒
Japanese Sakeの3商品、最後にご紹介するのが、「鶴齢の梅酒」。
300年の伝統を持つ 新潟 青木酒造が作り上げた梅酒を使用しています。
梅酒の甘さがくどくなくキレがあるため、チョコレートとのマリアージュが意外な好結果に!
「ジャポネのプラム!」とこちらもサロンデュショコラで人気。
■パッション
フラミンゴのパッケージがものすごくお洒落な新作は、南国フルーツ パッションを使った甘酸っぱさが楽しいいっぴん。
クリーム系に合わせると抜群に相性がいい果物として2017年新作として採用されたそう。
カカオ45%。ほのかにスパイシー。
パッションフルーツのフレッシュさも再現されていて、フルーツ好きの人も満足するお味だと思います。
■ベルガモット
2020年のコレクションで特にお気に入りだったのが、高知のベルガモット(柑橘)をテーマにしたもの。
果汁だけでなくゼストから抽出したエキスも使っているので、柑橘の苦みもきっちり楽しめます。
シーズン限定の物が登場することも!
写真は2021年クリスマスのボックス。あまおうが使われています。
コチラは白桃!
…
*以上生チョコ商品は、限定のフレーバーも含みます。
現在購入可能な商品は、都度、オンラインショップからご確認ください。
リッチガトーショコラ
バターでリッチに仕上げたガトーショコラ。
カカオニブとレアに焼き上げたガトーショコラの食感が絶妙。そのままでも、温めても 楽しめるお手土産に最適な一品。
生チョコタルト
「MAISON CACAO」お得意の「生チョコ」がタルトに。
口どけがよく滑らかな生チョコをフィリング(中身)にし、サクサクとした歯ごたえのタルト生地との食感の違いも楽しい。
ホワイト、フォンダン、ビター、ミルクの4種類。
「MAISON CACAO」店舗情報
MAISON CACAO 鎌倉小町本店
住所:〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町2-9-7(グーグルマップで開く)
電話:0467-61-3307
カカオハナレ 長谷
住所:神奈川県鎌倉市長谷1-15-9
電話:0467-50-0288
鎌倉小町本店の「ハナレ」 として誕生。本店の看板商品、タルトやエクレアを和テイストで提案します。
チョコレートバンク
住所: 〒248-0012 神奈川県鎌倉市御成町11−8(東日本銀行鎌倉支店跡地)(グーグルマップで開く)
電話:0467-50-0172
横浜銀行と経営統合をきっかけで移転となった「東日本銀行鎌倉支店」だった建物をリノベーションしたカフェ、ショップです。
オンラインショップ
地方住みなの…という方もご安心を。
公式オンラインショップもあります。
また、バレンタインシーズンでは各百貨店などでも通販が可能になります。
おまけ情報
【2017年、2018年追記】なんとこちらの会社、カカオを使ったコスメブランド「cacao365」も開発してしまったそうです!
元々、薬や健康食、美容食として親しまれたチョコレート。
近年はスーパーフードという単語で注目されているカカオを使ったスキンケア品たちです。
cacao365 スクラブ、
cacao365クリーム、
cacao365 バーム、
cacao365 カカオバターソープ、
カカオオイル、
そしてこのブランドには、美容食のプロダクトもあり↓の写真は「カカオニブ」にさまざまなドライフルーツが入ったモノ。可愛いですね。
↓そしてこちらはカカオバターが使われたグラノーラです。
それから、カカオパルプを発酵させて作るビネガーも商品化を検討しているそう。
試食させていただいたのですが、甘みと、そして、カカオのニュアンスもある、香り高いお酢でした。カカオ自体の魅力を享受できる商品。
栄養も高いんだって!
こちらもまた、詳しくは公式サイトでご覧ください。