「アフリカで菓子職人になる」
3歳のころ、シスターから「アフリカの子供がおなかをすかせている」と聞いたジャン=シャルル・ロシュー少年は、力強くその言葉を両親に告げたのだそう。
そしてその約30年後、パリ・サンジェルマン地区にブティックを開店。
日本にまで店舗を持つほど、世界的な人気ショコラティエになりました。
「アフリカで」というのはさすがに無理でしたが、それでも、カカオのナンバーワン原産国であるアフリカに関わり、多くの人を笑顔にしていることは間違いなさそうです。
…というワケでこのページでは、そんな「ジャンシャルルロシュー」について、その特徴、おすすめ商品、日本の店舗訪問レポ、お取り寄せ情報などをご紹介します。
目次
「ジャンシャルルロシュー」とは?
「ジャン=シャルル・ロシュー」は、パリのショコラティエ、そして彼の名前をそのまま冠したショコラトリー(チョコレートショップ、ブランド)です。
「ギーサヴォア」「ミッシェル・ショーダン」などの有名店で修業し、その経験を経て2004年 31歳の時に独立し、自身の店をオープンしました。
チョコレート愛好会「ル・クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ」にて「フランスのベストショコラティエ100人」にも選出。
日本進出は、2018年。
日本で人気の「ハリタカカオ」播田さんの修行先としても知られ、フルーツタブレットやデュランゴ(豆チョコ)など人気のチョコレートスイーツは、どちらのブランドでも楽しむことができます。
「ジャン−シャルル・ロシュー 東京」に行ってみた
さて、まずは東京 南青山にある店舗への訪問レポからお届けしたいと思います。
アクセス
「ジャン−シャルル・ロシュー 東京」は、表参道駅から徒歩10分ほどの場所にあります。
ややわかりにくいのですが、骨董通りからやや入った、静かな場所。
↑このインテリアショップ?のような建物から細い路地を入りますので、見逃さないようにご注意を。
↑↓こちらの黒い小さなビルが、お目当ての「ジャン−シャルル・ロシュー 東京」です。
住所:〒107-0062 東京都港区南青山5丁目12−3NOIR ビル 1F(グーグルマップで開く)
電話:03-6805-0854
営業時間:11時00分~19時00分 不定休
店内の様子
“超お洒落なお洋服やさん”的な雰囲気にやや気後れしながら(笑)店内に入ると、外観と同じく落ち着いたトーンの内装がお出迎え。
真ん中には、ブランドモチーフであるクロコダイルの型押しが印象的なショーケースがぐるりと配されています。
入口から手前側に置かれているカーヴィングもクロコダイル。天井からはシカさんも!
ケースに近寄ると、1粒から購入可能なボンボンショコラの他、
日本では土曜日限定のフルーツタブレット(詳細後述)、そして、通常のタブレット(板チョコ)、
スプレッド商品、カルーセル(詳細後述)、
豆チョコ、その他多くのチョコレートスイーツが…!
ショーケースの向こうはガラス張りになっていて、なんと、別の店舗を見下ろすような作りになっていました。お洒落極まれり(笑)
「ジャンシャルルロシュー」おすすめ商品
そんな「ジャン−シャルル・ロシュー 東京」で見た商品も含め、おすすめのモノをいくつかピックアップしたいと思います。
カルーセル
まずは、自宅で簡単にチョコレートを削れる、夢のような(笑)器具「カルーセル」をご紹介。
カルーセルは、ご覧の通り、くるくるとハンドルを回し、チョコレートを削る器具です。
カプチーノにどっさり乗せたり、焼き立てのバゲットに乗せたり…。
もちろん、専用のチョコレートも別売りで追加購入する事が可能ですので、いつまでたっても楽しく使えます。
ちなみに…カルーセルにはいろんな種類がありまして、催事などでも都度いろんな種類をお買い物するコトができます。
私はパリで購入しましたが、日本の店舗でも見かけましたし、サロンデュショコラ東京や、バレンタインシーズンには三越伊勢丹のオンラインショップでも見た事があります。
同ブランドが日本に上陸してから、より、手に入れやすくなっている印象ですので、ぜひタイミングを見計らってGETしてくださいね!
ボンボンショコラ(一口サイズの詰め物チョコ)
そしてもちろん、ボンボンショコラもハズせません。
↑こちらはオンラインショップからお取り寄せした「ショコラアソート ビター&ミルク(6個入)」。
お気に入りは…、
■TENA LAIT
ココナッツとプラリネのミルクショコラ
ガナッシュというか、プラリネというか、「クリーム」っていうイメージのふわふわプワプワと柔らかいセンターで、シッカリと甘いです。
ショリショリとしたココナッツチップならではの食感も、リンゴやナシのようで意外と心地よい感じです。
■MARABA
フランボワーズのビターガナッシュショコラ
安心感ある酸味っていうんでしょうか、ひやっとさせられないんだけど、ちゃんとフルーティー。
ビターチョコの苦みが最後にまとめてくれます。
■SANSYO
山椒のプラリネビターショコラ
カットしたとき、ガナッシュなんだなってくらいにツルリとした断面だったんですが、食べてみるとプラリネ!
一切引っ掛かりのない滑らかさでビックリ。
とはいえもちろん味はシッカリとナッティーで、そこに山椒のフルーティーな爽やかさがプラスされてます。
後味に心地よい山椒の刺激がほんのりと。
そして前述の通り、店舗では1粒から購入可能です。
葉巻風(!)のガナッシュが使われた「YVAN」も面白いんですよ。
日本では、法律などの問題でフランス本国とは違う材料が使われているそうなのですが、シェフが試行錯誤し、葉巻風のフレーバーをかなり忠実に再現したんだそう。
美味しかったです。ぜひ。
トリュフ(生チョコ)
生チョコもおススメです。
こちらは修行した「ミッシェル・ショーダン」の味を引き継いだ一品。
実は、フランス本国ではあまり食べられないという生チョコ。珍しい白トリュフを使ったものは日本でも話題に。
デュランゴ
パリ在住、食ライター角野恵子(すみのけいこ)さんの「一番のお気に入り」、豆チョコ「デュランゴ」。
丁寧にキャラメリゼされたアーモンドを、滑らかなジャンドゥーヤで包み、さらにチョコレートでコーティングした一粒。やめられないとまらない!
フルーツタブレット
パリでも曜日限定で販売され、レアチョコとして人気の「フルーツタブレット」は、フレッシュなフルーツ(マスカットやリンゴ、イチゴなどなど…)を板チョコにのっけて、さらにチョコレートで閉じ込めた特別な1枚。
日本の店舗では、土曜日限定(2019年現在)で販売されています。
賞味期限が短いのですが、チョコレートのコーティングは意外と薄いので、パクパクと食べられてしまいますよ。
↑こちらは「イチジク」。
そしてそして、サロンデュショコラ東京2019では「苺×ホワイトチョコ」でした。
シャテーニュ
フランス「アルディッシュ産」の高級栗を使用したマロンペーストを、ビターショコラでコーティング。
ネットリとしつつ、エアリー。そして栗のペースト由来のシャラシャラとしたシルク系の舌ざわりをしたクリームが入っています。
お酒の香りとカカオの香り…それから発酵食品の持つ独特のクセがリンクして、唯一無二の栗スイーツに!
最後に、しっかりとビターなコーティングチョコが残るのも食べやすさの秘密かと。
「ジャンシャルルロシュー」スペシャルセミナー&デセールに参加しました!
ジェイアール京都伊勢丹で開催された「サロン・デュ・ショコラ 2023」にて企画されたスペシャルセミナー&デセール。
この時、シェフが提案してくださったのは、3種類の産地別カカオの味の違いを楽しむといった趣向の一皿でした。
お皿向かって右から
■ジャマイカ
■ドミニカ共和国(オーガニックって言ってたと思う)
■ホールフルーツチョコレート
「太陽の当たり方、木の種類などによってすべてが変わります」とシェフ。
見た目だけでも、ホールフルーツチョコレートがやや明るい色をしてたりとすでに違いがあって、味わいも、ジャマイカは蜂蜜や杏や黒いさくらんぼみたいで、ドミニカがそれよりやや爽やか、ホールフルーツチョコレートはアーシー…といった違いが。
その他商品開発に関するお話や、日本での過ごし方などの話もあって、大変楽しく過ごさせてもらいました!
ちなみにこちらは↑2015年パリのサインと、2023年京都のサインが入ったショッパー。
ここに今後のサインも増やしていけたらな~なんて思っています。
「ジャンシャルルロシュー」原材料名 例
カカオバター、砂糖、粉乳、バニラエキス、イチゴ/乳化剤(大豆由来)(原材料の一部に乳製品が含む)
「ジャンシャルルロシュー」店舗&通販(お取り寄せ)情報
改めてまとめます。
実店舗。パリと、日本。
ジャンシャルルロシューの本店はパリに。そしてドバイ店、東京店があります。
■JEAN-CHARLES ROCHOUX Chocolatier Paris
住所:16 Rue d’Assas, 75006 Paris, フランス(グーグルマップで開く)
電話:+33 1 42 84 29 45
営業時間:10時30分~19時30分(月曜のみ13時から)
定休日:日曜日
そして、2018年、ついに日本初上陸!
■ジャン=シャルル・ロシュー東京
住所:〒107-0062 東京都港区南青山5丁目12−3NOIR ビル 1F(グーグルマップで開く)
電話:03-6805-0854
営業時間:11時00分~19時00分
お取り寄せ ネット通販
2022年6月2日、ついに公式オンラインショップがオープンしました!
また、百貨店催事「サロンデュショコラ」の時期、それと同時に伊勢丹オンラインでも販売されるかも?シーズンには、ちょこちょことチェックしてみてくださいね。
グルメライター ケイのひとりごと
前述の、食ジャーナリスト角野恵子さんにアテンドしていただき、パリ サロンデュショコラでお買い物してきました。
これはその時にもらったサイン♪
こちらは会場に展示されていた鳥の彫刻。
「会場に運ぶ途中に、背中が削れてしまったんだ…」と残念そうに話す姿が印象的でした。せっかく作ったのにね…;
とはいえ、そのカーヴィングはさすがの一言。
ちなみに↑こちらはサロンデュショコラ東京2019に展示されていたもの。
ペンギン!
聞けば小さいころから動物がお好きだったんだって。
上の写真は2017年サロンデュショコラ日本でGETした、ローズを使ったボンボン「ロジェ」。いやぁ、美味しかった…。