どのブランドでも、割とベトナム産のカカオが使われたタブレット(板チョコ)に手が伸びがちな私。
あの、フワリとお花のような香りがして、そしてほのかに酸っぱい味が好きなんです。
さて今回ご紹介するのは、そんなベトナム産のカカオを中心に商品展開する九州のショコラトリー。
自己破産から再起をかけカカオをとことん研究した、その名も「カカオ研究所」!
テレビ東京「ガイアの夜明け」でも壮絶なブランドヒストリーが紹介され、さらに話題となった「カカオ研究所」について詳しくご紹介します。
公式オンラインショップ
「ダンデライオン チョコレート」のサイトからもお取り寄せ可能!
目次
「カカオ研究所」とは?
「カカオ研究所」は、福岡県飯塚市にあるチョコレート専門店です。
創業者は、中野富美子さん、所長は夫の利美さん、そして娘の由香理さんも手伝います。
自己破産から人気店へ
実は、所長である利美さんは、福岡の有名和菓子店「さかえ屋」の元社長。債務超過に陥った同社を、社員を守るため手放し自己破産。「カカオ研究所」はそこから再起した父と母、娘、家族の大切な店でもあります。
カカオへのこだわり
さて、そんな「カカオ研究所」なのですが、冒頭でも書いた通りとにかくカカオにこだわるお店。
その最大の特徴は「ビーントゥバー」という製法にあります。
ビーントゥバーとは、製菓用のチョコレート生地を買い付けてそれに加工し商品化する作り方とは違い、カカオ豆の選定から自社で一貫して行う製法。
そして、使用するカカオはもちろんベトナム産が中心。
所長、利美さんは1年のほとんどをベトナムで過ごし、現地のカカオ農家さんと一緒に、カカオ作りに取り組み、品質の良い物の栽培に努めています。
また、ブランドコンセプトの1つに「Farm to Table(農園から食卓へ)」を掲げ、カカオ農家に良い環境を作っていくことで、カカオ生産地が抱えているさまざまな問題を解消できる手助けをするといったエシカルな活動も行っています。
詳しくは、「カカオ研究所」の「ベトナムの研究室」のページをご覧ください。
「カカオ研究所」おすすめ商品
「カカオ」が主役の「カカオ研究所」。その主力商品は、もちろん、カカオの魅力をシンプルに味わうことが出来るタブレット(板チョコ)です。
ライターのお気に入りを、いくつかピックアップしてご紹介します。
ベトナム
まずなにより味わっていただきたいのは、ブランドの顔と言ってもイイ、ベトナム産のカカオのみ、いわゆるシングルビーンで作られた、カカオ80%のタブレットです。
カカオ研究所と共同開発を行っているカカオ農園の高品質カカオを、その時の気候に合わせ時間や温度を調整、ベストタイミングで焙煎。
冒頭に書いたような、ほのかな酸味とお花のような香りが楽しめるツウ向けの一枚。
珈琲、紅茶などだけでなく、お酒とのマリアージュや男性にもおススメ出来ます。
AOC(Academy of Chocolate)ブロンズ受賞。
もちろんベトナムの他、「インド」「ベリーズ」「ハイチ」など別の産地のシングルビーンタブレットもありますので、食べ比べもオススメです!
冬の浅間(山椒)
「カカオ研究所」には、上記のようなシンプルなシングルビーンタブレットの他、そのカカオにあう素材とマリアージュさせた、ちょっと変わったフレーバーのモノもあります。
「塩」「ほうじ茶」「コーヒー」などから、特にお気に入りなのが「冬の浅間」と名付けられた「山椒」を使った一枚。
「え?山椒?!」と思うかもしれませんが、これが…これがね…、美味しいのです。すっごく。
まず、56%のミルクチョコが意外なほどに山椒と合う…。
ビーントゥバーならでは?のざらっと感はありますが、後に残る山椒のスーッとした刺激も、お料理をいただいたようで面白いです。
スイーツに、見た目や味だけでなく「菓銘」をつけているのも、もともと和菓子をやってらっしゃった中野さんらしい気がして嬉しくなってしまいます。
海苔
インスタグラムで教えていただいた変わり種チョコ「海苔」「海苔ミルク」…!
福岡有明海苔の中でも最上位グレード「初摘み」の「特選」をたっぷり使用したチョコレートです。
まず「海苔」の方。原材料は、カカオバターと海苔と塩のみ。
カカオマスがはいってないのでカテゴリ的にはホワイトチョコ(っていう認識であってます…?)で、かつ、砂糖が入っていない。
ということで、味は…普通のおかず的な、おつまみ的な味わい。
きっちりときいた塩味、海苔の香ばしさ。
食感はビーントゥバーチョコらしいさくさくとした歯ごたえなんですが、そこから海藻由来と思われるのニュルッとした食感と、海苔自体のコリッとした感じもあったり。
「ごはんに乗せても美味しいよな?」と思っていたら、ちょっともったいないけれど、パスタなどとあえても美味しいと教えていただきました。
そしてコチラ↑が「海苔ミルク」。
こちらは先ほどの「海苔」よりも、チョコレートらしい(?)一枚。
海苔の他、カカオ豆と砂糖も使われているので、ギリギリ?「あ、これは、チョコレート?ですね?」という味になっています。
ですが、こちらも塩味がきいていて、かつ海苔もかなりの量配合されています。
とにかく手が止まらない美味しさでした。
お店には、まだまだ楽しい、美味しい、素敵な商品がありますので、ぜひ実店舗やオンラインショップをチェックしてみてください。
お店情報は記事の最後に↓
「カカオ研究所」原材料名 例
冬の浅間:カカオ豆、全粉乳、カカオバター、砂糖、山椒
「カカオ研究所」店舗&通販(お取り寄せ)情報
実店舗
住所:〒820-0032 福岡県飯塚市東徳前17-79
電話:0948-21-1533
定休日、営業時間については都度公式サイト等でご確認の上、お出かけください。
私はココで買いました
蔵前にある、サンフランシスコ発のビーントゥバーショコラトリー「ダンデライオン」。
カフェの建物の隣に、日本全国のビーントゥバー商品を集めたセレクトショップ的な建物があるのですが、私はそちらで「カカオ研究所」を購入しています。
住所:〒111-0051 東京都台東区蔵前4丁目14−6(グーグルマップで開く)
ネット通販、お取り寄せ
「カカオ研究所」には、公式のオンラインショップがあります!
ただし、TVなどで紹介された後は、欠品する可能性が高いかと思いますので、気になる方はお早めにチェックを。
公式オンラインショップ
「ダンデライオン チョコレート」のサイトからもお取り寄せ可能!(おすすめ)
カカオ研究所 CACAOKEN
ライターのひとりごと
「ガイアの夜明け」…、
性別はもちろん年齢も近くって、なんだか、頑張って!とかじゃなく「すごいなぁ…」と憧れというか、いつもよりも胸にグゥッと何かを感じつつTVを拝見した記憶があります。