日本に上陸したり撤退したり、また上陸したり撤退したり…
日本ファンをやきもきさせる「Fabrice Gillotte(ファブリス・ジロット)」…。
気軽に購入できる機会も減りましたが、2021年は「羽田チョコレートジャーニー」、23年は高島屋「アムール・デュ・ショコラ」に参加するなど、まだまだ日本で人気の同メゾン。
「どこにあるの?」「どんなブランド?」など、そんな「ファブリス・ジロット」について、その特徴、おすすめ商品、店舗詳細、お取り寄せ情報などお届けします。
目次
「ファブリス・ジロット」とは?
「ファブリス・ジロット」は、芸術の街として知られるフランス東部ブルゴーニュ地方の中心地、ディジョンのパティシエの家に生まれたのショコラティエ。
および、同名チョコレートブランド、ショップです。
16才からパティシエの修行をはじめたファブリス・ジロットは、3つのメゾンで知識・経験を積んだのち、パティスリーを経営する実家を引き継ぎました。
・1990年 26歳のときに、当時最年少でフランスの人間国宝にあたるM.O.Fを取得。
・2008年から7年連続 「C.C.C.」最高位受賞
・2015年から3年連続 「LES ICONTOURNABLES」~欠かすことのできないショコラティエ〜に選出
「ファブリス・ジロット」おすすめ商品
ボンボンショコラ(一口サイズの詰め物チョコ)
まずご紹介したいのは、繊細なコーティングとショコラにとらわれない独創的な素材を用いたボンボンショコラです。
日本から実店舗が撤退した後の、日本のバレンタイン催事(アムール・ドゥ・ショコラ)では、鮮やかなブルーのパッケージが印象的な「コフレブルー」というアソートが人気です。
個人的なお気に入りは…
■バルサミコ酢とストロベリー
バルサミコ酢のガナッシュとストロベリーマーマレードが2層になったボンボン。
想像よりもクセが穏やかでただただ美味しいガナッシュ。バルサミコと苺の相性の良さを再確認しました。
「コンプレキシテ」という名前だそう。
■スターアニス
タプタプっと油脂の存在を感じるプラリネ。
しゃりしゃりっとした食感ももちろんあってリズミカル。
香ばしさの中にタイミングよくチリッときいてくる塩味…それをくるりと包み込む八角の香り。スパイスのクセのおかげなんでしょうか。ちょっと尖った、ハスクのような渋みも感じます。
■アーモンドプラリネ
甘さがグッと抑えられていて、プラリネの美味しさ…香ばしさとか香りをストレートに感じることができます。
塩味もいい。チョコの苦みもちょうどいい。
コチラも同じく油脂が多めのタプタプ&シャリシャリな食感も〇
■コーヒーガナッシュ
FGFGFG…とブランドのロゴがプリントされた「シダモ」。
深く香ばしい香り。
その他…
フリー(ライムガナッシュ)、フルールデキャラメル(ミルクキャラメルガナッシュ)、ベルガモット、アプリマック(ビターガナッシュ)、オルキデ(バニラガナッシュ)、フリー(ライムのガナッシュ)、ペシェ(ブドウ畑の桃のマジパン)、ラベンダ(ラベンダー蜂蜜とアーモンドのガナッシュ)、サントゥール(ジャスミンのガナッシュ)、ミストラル(タラゴンのガナッシュ)、コロブリエール(クリとクリ蜂蜜のガナッシュ)、バリ(ピーナッツのプラリネ)、ムスコバド(黒糖入りヘーゼルナッツプラリネ)、ピスタチオ、アロン(生姜のガナッシュ)、アラビカ(珈琲のプラリネ)、セザム(ゴマのガナッシュ)など、多くの種類があります。
「クルール・ド・ブルゴーニュ」と名付けられた酸味と甘みのバランスがよいブルゴーニュのフランボワーズやベリー、カシス、桃などのフルーツを使ったパットドフリュイ(ゼリーのようなもの)をガナッシュでサンドしたモノも、雑誌等で多く紹介されました。
ピュア
2023「アムール・デュ・ショコラ」に登場したパレ型のショコラ「ピュア」。
極薄のチョコレートで塩バターキャラメル(ミルク)とヘーゼルナッツのプラリネ(ダーク)をコーティングしたディスク型の一品。口の中でカリっと割るとチョコレートとキャラメルやプラリネが溶けだし、絶妙なバランスの風味を楽しめる一品。
マカロン
チョコレート、フランボワーズ、キャラメル、バニラ、パッションフルーツ、ヘーゼルナッツなど数種類のフレーバーがある「マカロン」。
サクッと軽い食感と、サンドされた味わい深いクリームやガナッシュが秀逸!
カフェメニューでも人気です。
イレジスティブル
ギモーブ(マシュマロ)にキャラメルクリームのせ、ダークチョコとミルクチョコでそれぞれでコーティングされた意欲作。
柔らかくふわふわなバニラのマシュマロとなめらかな塩バターキャラメルクリームの上にヘーゼルナッツのクリスピーをのせたチョコレートでコーティング。
サクサクとした食感のヘーゼルナッツをトッピングしたエクアドル産のビターと、カカオ40% のミルクの2種類の違いを楽しめます。
ファブリス・ジロット 店舗&通販情報
「ファブリスジロット」本店はフランス ディジョンに。
住所:21 Rue du Bourg, 21000 Dijon, フランス(グーグルマップで開く)
+33 3 80 30 38 88
www.fabricegillotte.com
このほか、ボーヌ、ブザンソンにもお店があります。
【閉店】「ファブリス・ジロット青山店」
そして日本には、青山にお店が!
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-51-6 テラアシオス青山 低層棟1F(グーグルマップで開く)
アクセス:表参道駅B2出口から徒歩5分
電話:03-6805-0455
営業時間:11~20時
オンライン
今のところ、日本向けオンラインショップはないみたいです。
(再上陸したときに案内されていた公式サイトも、現在は無くなっています。)
とはいえ、2021年は「羽田チョコレートジャーニー」に参加、そして2023年~には高島屋「アムール・デュ・ショコラ」に登場するなど、バレンタイン、ホワイトデーシーズンに、日本のファンに向けて購入の機会をチラホラ作ってくれています。
シーズン(1月~2月あたり)になったら、ぜひ以下のサイトをチェックしてみてください。
【閉店】「ファブリス・ジロット青山店」に行ってみたよ!
【2018年に再上陸した、今は亡き青山店への訪問レポです。】
アクセスは、表参道駅B2出口から徒歩5分くらいかな?
渋谷方面から向かう場合は、国際連合大学を通り過ぎ、そして、ピエールエルメを左に曲がる感じになります。
ちょっとだけ奥まったところにありますが、印象的な白と青の外観のおかげで、迷うことなく見つけられるはず。
スタッフさんは感じが良く、併設(というかもう、ショーウィンドウのすぐ横にテーブルが4〜5箇所ある簡単なものなのですが)サロンへの案内もスムーズです。
オーダーもフォローしてくれるのでご安心を。
チョコレート他のスイーツとドリンクのセットメニューなどが充実しており、単品合計よりもちょっぴりお得に楽しめます。
私がお願いしたのは、ボンボン1粒+プラリネ1粒+飲み物のセット。
ショーケースの前で、「どれにしようかな」と迷う時間も楽しいですよ!
この日お願いしたのは、コーヒーのプラリネと、バルサミコ酢とイチゴのガナッシュの2粒。
プラリネの生地はつぶがやや大きめで食べ応えがある食感。
チッと味のアクセントになる塩気もちょうどいい。
ドリンクは玉露、コーヒー、紅茶から選べて、特にコーヒーはハンドドリップ。
豆は3種類で、自分で選んだチョコに合わせて、コーヒーの味を選ぶことができます。
食べ終わった後、フト店内を見回すと、シンプルなボンボンの他、ちょっと変わったプロダクトも色々と並んでいました。
お買い物だけでも、十分楽しいと思いますので、ぜひぜひ一度立ち寄ってみてください!
グルメライター ケイ