日本における高級ショコラブームを作ったといわれる「JEAN-PAUL HÉVIN(ジャン=ポール・エヴァン)」。
かのジュエル・ロブションに師事した事をきっかけに、パティシエとして、ショコラティエとしてさらに磨きをかけ、世界屈指の実力と評されるまでになりました。
というワケでこのページでは「JEAN-PAUL HÉVIN(ジャン=ポール・エヴァン)」について、その特徴、おすすめ商品、店舗詳細、お取り寄せ情報などお届けします。
目次
「ジャン=ポール・エヴァン」とは?
ジャンポールエヴァンの哲学は、「チョコレートは人に幸福を与える」。
フランス国家最優秀職人章「M.O.F」、国際チョコレートコンクール優勝、などたくさんのタイトルを持ちます。
とにかくこだわりが強い「職人」であるジャンポールエヴァン。
チョコレートの原材料の質を高く保つため、それぞれの生産地に自ら足を運び、素材を厳選。
そのこだわりは、「カーブ ア ショコラ」と名付けられたチョコのための室温管理販売などにもあらわれています。
その販売方法は、ジャンポールエヴァンの定番のアソートの名前にもなっているんですよ。
さらには、バロタン(チョコレートの箱)の中に保冷剤が入ったアソート「コッフルドール グランクリュ」まで!
「ジャン=ポール・エヴァン」おすすめ商品
ボンボンショコラ
■カライヴ
「色々食べても結局ここに戻ってくる方が多いんですよ」と教えていただいた定番のシンプルなガナッシュ。
まず舌に感じる苦味。
冷たく溶けていくガナッシュは、やっぱり苦味がI番の魅力。
酸味とカカオの華やかな香りが添えられた大人のガナッシュ。
「シンプル」で「正解」って感じの味だと思います。
■コスタリカ
カカオの力強さを感じるハーフビターチョコのガナッシュに、オレンジリキュールを使った一粒。
■カーブ ア ショコラ ラ サンセリテ
「スパイスの魔術師」と言われるミシュラン三ツ星シェフ ロランジェ氏とのコラボした胡椒を使ったアソート。
最近人気のペルー産カカオを使った1粒は、ペルー産らしい、フルーティーな柑橘系の面白い味わい。
胡椒をプラスするとまた違ったフルーツの味へと変化します。
■サスペシオン
パンデピスとオレンジのキャラメル。
カットしたものを口に入れた瞬間「はい!パンデピス!」というスパイスの香り。ダンドワのスペキュロスも思い出しますし、なぜかカンボジアのクメール料理のようなハーブ感もあったりします。
楽しい1粒。
■クマ レ
とろりとしたテクスチャの中に、ものすごく歯触りのいいチャリチャリプラリネ。
クマのモールドで、コーティングが厚めなので食べ応えもあります。
しっかりとした甘さ、香ばしさの中に、シナモンとの相乗効果でしょうか、ほんのりとハスクを思わせる苦味と渋みも。そして酸味。
■クールブルエ
フランスで親しまれている花「ブルエ(矢車菊)」をイメージした「クールブルエ」。
アーモンドのプラリネとジャンドゥジャ、カンボジアの高級胡椒 カンポット産レッドペッパーをミルクチョコレートでコーティグ。
美味し~いプラリネ…かと思ったら最後に、胡椒と塩の仕掛けが発動します。
特徴的な香りとか味そのものがカカオを引き立てる、別の魅力を引き出すとかそういうのはもちろんの事、なんというか、美味しさが長く続く?
胡椒の刺激が長く残ることで、味の余韻を長く楽しめます。
■キスグリーン
ラベンダー?のような、なんだか良い香りのするプラリネ。
中が甘さ控えめで、外をミルクチョコにしてるっていうバランスもいいです。チリッと塩味が効果的なのもさすが!
■アナプルナ
11月に店舗に行った際、「今だけもってありますか?」と聞いて教えてもらった「アナプルナ」は、マロンペースト、ピスタチオ、ミルクチョコのムースの3層になった贅沢なボンボンです。
アイスクリームのような柔らかで甘い風味の中に、シャラリ&ねっとりとした栗のペースト。美味しくないわけないヤツです。
なんか、ミルクもいいねぇ、って思うヤツです。
■スリーズオール
コチラも同じく寒い時期?限定のボンボン。
キルシュ漬けのさくらんぼをダークチョコレートでコーティングしています。
想像してたよりめちゃくちゃちゃんとキルシュ。パワフル。
ちなみに、一口で食べないと事故が起こるほどに水分がたくさん入ってます!
プチガトー(アキテーヌ)
クリーミーな味わいの白カビチーズ「サン タンドレ」のムースとベネズエラ産のカカオのムース、ビスキュイショコラ、アーモンドのヌガティーヌを使ったケーキ。
トップのヌガティンの部分はカリカリさくさく。
そしてハスクっぽい苦味渋みとキャラメリゼの苦味、香ばしさがバランス○
その下のチョコの層は結構分厚いのでザッハトルテのフォンダンみたいな感じかな?と思ったらそんなことはなくって、どこまでも滑らかな食感。
キリッとビターな味わいが全体を引き締めてくれてます。
白カビチーズは塩味がいい。
そこまでクセは感じないな?と思ったのですが、食べた後紅茶をいただいた瞬間にフワッと独特の香りがきて、「おいしっ」ってなりました。
この層のおかげで、ガッツリと重いはずチョコレートケーキが軽やかに。
タブレット
小さなサイズで購入できるタブレット。
写真は「タブレット ノシベ マダガスカル。
「ノシベって何…?」と思いましたら、マダガスカルにある大きな火山島なんだそうです。初耳!
そんな名が冠されたコチラは、カカオ分67%のマダガスカル産カカオを使用したタブレットショコラ。
スモーキーな中に、ぷわんとしたベリー系の酸味が楽しめる1枚です。
イベントで体験したテイクアウトメニュー
催事などで人気のイートン、テイクアウトメニュー。
↑「タルトレット オ ショコラ スフレ」は、その名の通りスフレの中にマダガスカル産のカカオを使ったガナッシュが入っています。
↑「フイユテ ショコラ ノワール」は、シガレットとダックワーズを合わせたスイーツ。
スタッフさんオススメの理由は「とにかく、ダックワーズの部分が美味しい!」からとのこと。
「ジャン=ポール・エヴァン」店舗情報
伊勢丹新宿本店
住所:東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿本店B1
電話:03-3352-1111(大代表)
定休日:不定休
表参道ヒルズ店
住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ本館1F
電話:03-5410-2255
定休日:不定休
東京ミッドタウン店
住所:東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリアB1F
電話:03-5413-3676
定休日:不定休
広島アンデルセン店
住所:広島市中区本通7-1 広島アンデルセン1F
電話:082-247-2403
定休日:不定休
実は、アンデルセングループであるジャンポールエヴァンジャポン。
そんなワケで、アンデルセンの本拠地 広島にある「広島アンデルセン」にはエヴァンのブティックはもちろん、エヴァンのケーキがオーダーできるカフェなどが入っています。
ちなみに「広島アンデルセン」自体もものすごくお勧めです!
アンデルセンのパン、プライベートブランド商品はもちろんの事、全国各地から集められたチーズやシャルキュトリー、その他お惣菜、プチガトーの他、ワインショップやお花屋さんまで入った食のテーマーパークのような場所です。
広島に行かれた際はぜひ!
ネット通販、お取り寄せ
公式の他、各百貨店のオンラインショップでも扱いがあります。
グルメライターケイのひとりごと
パリのサロンデュショコラで、2016年の新作である胡椒を使ったモノを試食させていただきました。(エヴァンさんは、ご自宅にも常に20種類以上の胡椒を常備しているそうで、その日の気分で使うモノを変えるんですって。)
…
そうそう、パリの店舗で印象深かったのは、なぜか「NHK」と印刷されたボンボンショコラ。聞けば、本当に日本の国営放送の「NHK」を意味するそうで、取材で取り上げられた時に記念で作ったモノなんだそう。
パリで見かけた「NHK」の文字。なんだかシュールでした。
買えばよかったな。