2013年「サロン・デュ・ショコラ東京」で買ったセレクションボックスで、「これ、美味しい!」と感動した1粒が「オテル・デュ・キャップ エデン=ロック」という一流ホテルのショコラでした。
今回ご紹介するのは、そのショコラを手掛けたシェフリリアン・ボンヌフォアさん。
彼自身の名を冠したブランド「Lilian Bonnefoi(リリアン・ボンヌフォア )」について、以下詳しく(店舗情報、お取り寄せ情報etc)お届けしたいと思います!
目次
「リリアン・ボンヌフォア」とは?
「リリアン・ボンヌフォア」は、2015年、パリから直線距離で700キロほど離れたアートの街 アンティーブに開かれたパティスリー、および同名シェフです。
地元、南仏のお花やフルーツが使われたスイーツが人気。

アンティーブ旧市街 photo by トッシー617
2018年には、アトリエを併設した2号店もオープン。
新しいブティックは、日当たりの良いテラスでお客様をお迎えし、朝食、ランチ、サンデーブランチも提供される素敵なお店です。
店内では定期的に展覧会も開催されているそう。さすがアートの街!
リリアン・ボンヌフォア シェフ
そしてそれを手掛けるリリアン・ボンヌフォア(人物)は、フランスの有名パティシエ(公式サイトによれば、アーティストパティシエ!)です。
1996年、5つ星を超える「パラス」クラスの称号を持つホテル「Hotel du Cap-Eden-Roc(オテル・デュ・キャップ エデン=ロック)」↓のシェフパティシエに就任、
2012年には、C.C.C.の4タブレットを受賞し、
2015年に、自身のブティックをオープンしました。
ルレ・デセール(世界のトップシェフが属する協会)が主催する「エクセレンス賞」「最優秀パティシエ」(Prix d’excellence Relais Desserts)に輝いたことも。
後進の育成に力を入れていることでも知られ、愛弟子の中から、M.O.F(日本でいう人間国宝のようなもの)ショコラティエも輩出しています。
「リリアン・ボンヌフォア」おすすめ商品
柑橘系の爽やかさが驚きのオリジナルフレーバーを提供するチョコレートキャンディー、ダークチョコレート、バニラ、スパイスガナッシュのコレクション…。
その他、チョコレートを中心とした「リリアン・ボンヌフォア」のおすすめ商品をご紹介。
コフレ スフェール
ドーム型のツヤツヤボンボンショコラ。
「オテル・デュ・キャップ エデン=ロック」名義でも出していた、フルーツとお花を使った繊細なボンボンで、中はとろりとしたテクスチャのジュレと滑らかなガナッシュに2層になっています。
写真は、左の列から、
・フランボワーズ&ライチのジュレ+フランボワーズ&ライチと薔薇風味のガナッシュ
・パッションフルーツのジュレ+ライム風味のガナッシュ
・マンダリンのジュレ+オレンジフラワーウォーター風味のミルクガナッシュ
お花は、地元アンティーブから20キロほど西にある、香水の街グラースから取り寄せたエッセンシャルオイルやフラワーウォーターを使用しているそう。
また、スフェール(ドーム状)のボンボン以外にも、シンプルな上掛けタイプの物もあり、やはり、南仏のフルーツやハーブ、その他素材が使われています。
タブレット(板チョコ)
リリアン・ボンヌフォアでは、タブレットも一味違います。
まず、イチジク好きな日本人に嬉しい「タブレット フィグ セッシェ」は、自ら乾燥させ作ったというこだわりのドライフィグが、これでもかと贅沢に乗せられた一枚。
こちらもグラースの物を使用していて、品種はバラバラ、ミックスしているそうです。
チョコレートは、ビター…なのかと思いきや、甘いタイプ。
フィグの酸味と独特の風味、乾燥させたことによって濃縮された旨味が、ミルクチョコに意外にあう!疲れた時に甘やかされたい、そんな1枚です。
そして↓こちらはニースの近くにあるキャロの町の苺を使った「タブレット ファソン タルト フレーズ」。
中身は、砕いたサブレにカカオバターを混ぜて伸ばしたもの、ギモーブ、苺のコンフィの3層。
パキッと割ったら、まずはギモーヴが「のびっ」「もちっ」と姿を現しまして、その感じも、ちょっと只者ではない感が漂います。
そして、コンフィ。パートドフリュイではなく、柔らかなテクスチャのコンフィなので、ギモーヴとの食感のバランスも良いです。そこにシャリチャリとした心地よい食感のサブレが加わる…。
全体的に尖った味がなく、穏やかなトーンなんですが、たまに、キュ~っとフレーズの酸味が残る時があったりして、齧る場所ごとの楽しさもあります。
繊細な計算と確かな技術、それに、誰が食べても美味しいと感じであろうわかりやすさが同居してます。
一口に「タブレット」って言っちゃうのがもったいない贅沢さ。
「見た目が地味なのに、齧ってみたら あらビックリ」な感じが、ややサプライズ的なプレゼントにも向いてるかもしれません。
グレーの厚紙を糸で縫った封筒型のパッケージも超お洒落です。
アフター
薄いキャレタイプのチョコ…の中に、なんと、ガナッシュとジュレの2層が入った「アフター」。
5ミリの厚さしかない為、一般的なボンボンとは違ったカリカリとした食感が楽しい1粒(1枚?)です。
その名の由来は、仕事の後や、一日の最後…など、「お好きな時間に食べてね」という想いから。
フィグ、アプリコット、桜、グリオット、苺などこちらもやはりフルーツやハーブなどの素材が多数採用されています。
写真はフィグ。パートドフリュイは、ベリー類や柑橘類のものと違って鋭角な酸味がなくふわりとした独特の風味。同じく低いトーンのプラリネとミルクチョコと混じって濃厚な味わいになっています。
キャラメル
「オテル・デュ・キャップ エデン=ロック」のお客様のリクエストから生まれた「キャラメル」。
レモンタイム、桃、マンダリン、フェンネル、ショコラ、など種類は豊富。
プティサフ ノワール
アーモンドベースのビスキュイストローゼル生地の中にバニラ風味のキャラメルを挟んで、ダークチョコレートでコーティング。
背の高い、円柱状のショコラ。
パフッとした質感なのかしら?(チョコパイみたいに)と思いきや、ナイフを入れてみると、意外とシッカリしたテクスチャ。
とはいえ、シュトロイゼル(っていう解釈であっとるんかいな…?)生地という事で、ホロホロッとした感じもあります。
中のバニラ風味キャラメルは意外なほどに甘さ控えめ。
他のサブレたちにも言えるのですが、日本でいただくクッキー類と比較すると、苦味やえぐみ、渋みといったハスクの特徴を生かした作りになっていました。
「リリアン・ボンヌフォア」原材料名 例
ミルクチョコレート(ココアバター、全粉乳、砂糖、カカオ豆、麦芽エキス)、ドライイチジク、乳化剤(大豆由来)、香料
「リリアン・ボンヌフォア」店舗&通販(お取り寄せ)情報
実店舗
住所:7 Avenue Robert Soleau, 06600 Antibes, フランス(グーグルマップで開く)
電話:+33 4 93 33 90 74
lilianbonnefoi.com
ネット通販、お取り寄せ
今回私は「サロン・デュ・ショコラ東京」会場、そしてそれを主催する三越伊勢丹のオンラインショップにて、「リリアン・ボンヌフォア」を購入しました。
来年からも三越伊勢丹オンラインショップ(サロン・デュ・ショコラ 通販サイト)からのお取り寄せが、一番可能性が高そうです。
1月末?~2月バレンタインシーズンに、こまめにチェックしてみてください。
グルメライターケイのひとりごと
2013年に食べたセレクションボックスがコチラ↓
この時、有名ショコラメゾンに並んで、「ん?これどこの?」と思った「オテル・デュ・キャップ エデン=ロック」が意外な美味しさで。
なかなか名前が憶えらえなかった(笑)のですが、いつか死ぬまでには訪れてみたいホテルになりました。