愛媛県の西端からひょろひょろ~っと伸びている佐田岬半島…の付け根にある八幡浜市に、2022年に誕生したクラフトチョコレートショップ「U CHOCOLATE CLUB」。
カカオ豆の状態から手作りされたこだわりの板チョコに、地元愛媛の素材を組み合わせた唯一無二のチョコたちを体験しました!
「U CHOCOLATE CLUB」のこと
「U CHOCOLATE CLUB」は、カカオ、カカオバターからチョコ作りを行うビーントゥバー(*1)ショコラトリー、ブランドです。
店主は亀岡浩美さん。
チョコ作りは浩美さん一人で、販売などはご夫婦で行っているそう。
ビター、ミルク、ホワイトの3種をベースに、愛媛県産品を組み合わせた商品を展開しています。
お店ではドリンクメニューも豊富!
「U CHOCOLATE CLUB」のチョコたち
ビター
カカオの甘みや苦味を活かしたビターチョコ。
■ブラジル75%
やや明るい色。
パッケージから出した瞬間ベリーのような赤いイメージとしいたけの香りが混じった香り。
温泉水。なぜかお食事っぽさも。香りのイメージよりは酸味が少ないですが、それでもキュキュッとした酸味が最後に心地よく残ります。粘膜に苦味が止まり、渋柿ぽさも。
■ウガンダ75%
口に入れた瞬間フワッとバナナ!
そこから、マスカット、青リンゴやソーダ味の粒ガムのような爽やかさと酸味。
後、一瞬コーラのような香りもありました…ということはつまり〜レモン、ライム、ナツメグ、シナモン、カシア、コリアンダー、クローブ、ジンジャーなどのやスパイスが混じったような複雑な味わいも。
チョコレートなのに、シュワシュワした炭酸の泡みたいなイメージもありました。
■トーゴ75%
石焼焙煎された珈琲。マンゴーヨーグルト。
マットなイメージ。
しっかりとした食感。ウガンダの次に食べたせいでしょうか、落ち着いたトーンの中に芯のある甘味を感じました。
■ガーナ88%
甘さが少なくってカカオのパーセンテージが一番高く苦味があるのに、なぜかちょっと乳成分をおもわせる丸さ…ミルクみもある!チーズ?ヨーグルト?オイコス!
舌触りもネットリとクリームチーズのようななめらかさ。
他と比較すると穏やかながら「あ!ビーントゥバーだ」と気づく、発酵の過程を思わせるキノコのような香り+焙煎香。
■ガーナ(レモン)
88%ガーナを食べた時から、「フルーツあいそ〜」と後ろに控えていたレモンをチラ見していたんですがやっぱり。
レモンピールもチョコもどちらもグッとお砂糖が控えられています。そのため、無糖のレモンヨーグルトみたいなイメージで意外と穏やかながら、カカオマスの苦みとピールの苦みがたってる1枚。おしゃれ!
■ガーナ(胡麻)
裏面から見ると、ビッシリ…という感じで遠慮ない量の胡麻が使われた贅沢な一枚。
ゴマを合わせることで不思議と酸味が出てくるのが面白いです。
量が量なので食感もすごく楽しい。
ミルク
スッキリとした甘さを意識して作られた「ミルク」タブレット。
柔らかな食感。クリームチーズのように一切の引っかかりがない滑らかさ。
全く嫌味のない乳成分のコク…!
お砂糖が控えられていることもあるでしょうが、それにしても恐ろしく食べやすい一枚です。
みんながイメージする美味しいミルクチョコの大人版。
■CACAO NIBS MILK(カカオニブ)
カカオニブはかなり細かく砕かれていて、より焙煎の感じ…苦味、香ばしさを感じます。
ミルクチョコとのバランスが良い!
■COFFEE&NUTS MILK CHOCOLATE(珈琲)
愛媛県西予市宇和町「LOKKi COFFEE」さんの「東ティモール」と「ラオス」のブレンドを使った一枚。
コーヒー味はどんなスイーツでも大好きなんですが、砕いた豆を混ぜたものの中には「やっぱそもそもそのまま食べるモンじゃないしな」的なジャリジャリが口の中にに残ることもある…。だけど、コチラのチョコはものすごくリズミカル食感ながら、それが気にならない。
お子さんももちろん好きだと思いますが、大人の男の人が、夜、ゆっくり少しづつ楽しむような嗜好品のイメージもあります。
■TEA MILK BENIFUKI(べにふうき)
愛媛県内子町「のらく茶園」の「有機栽培べにふうき紅茶」を使った一枚。
カカオ豆と茶葉を一緒に半日以上かけて磨り潰して作っているそうです。
アッサム、ダージリンどっちの香りもあります。マスカットのような青リンゴのような爽やかさ。
そして今回使われているのは紅茶ですが、やはり緑茶ぽさもあります。
その他のテのチョコはいくつか思い浮かびますが、これまで体験したことのない感じのお茶チョコでした!
ホワイト
カカオバターの風味が引き立つホワイト。
コロンビア産のカカオ豆から抽出したカカオバターを使ったホワイトチョコをベースに、愛媛県の素材を合わせたユニークでカラフルなタブレットたち。
■BROWN SUGAR WHITE(黒糖)
愛媛県四国中央市のさとうきびから作られた黒糖を使用した1枚。
なんとなくブロンドチョコみたいな感じかな?と包み紙をペリリと開いてビックリ。
ミルクの中のクラッシュゼリーよろしく、ホワイトチョコの中にプレート状の黒糖を細かく砕いたものが、贅沢な量ちりばめられています。
サクサクとした琥珀糖のような食感が面白いですし、香ばしい味わいがとろろんとしたトーンのホワイトチョコによく合います。
■STRAWBERRY WHITE(苺)
愛媛県紅ほっぺ(苺)のフリーズドライが使われた一枚。
フリーズドライの苺は、しっかりと旨味が凝縮されたパリパリタイプ。こちらもまた琥珀糖レベルの気持ちの良い歯ざわり。
もちろん、溶けていくと「あぁ果肉ですもんね」というちゅるりとした食感も戻ってきます。白×ピンクの見た目も、間違いない…。
誰もが好きな味。
■SOY BEANS WHITE(きな粉)
愛媛県産きな粉、国産黒大豆を使った1枚。
以前、別のブランドで黒大豆を使ってモノを体験したとき、「そういえば、美味しいのにあまり見ない組み合わせだな」と思っていて。
でもやっぱり、ホワイトチョコと煎った大豆って相性いい!特に皮の部分に酸味とえぐみ、渋みがあって、それがカカオバターのクセと合うのかなぁ?和洋折衷な味わい。
■BROWN RICE TEA WHITE(玄米茶)
まず、ブラウンライスティーってなんだっけ?と思って裏面を見てしまった
そうだ、ブラウンライス!玄米茶ですね。
お茶とホワイトチョコの組み合わせはよく見ますが、コレはちょっと珍しい気がします。
お茶の苦み渋みだけでなく、煎り米の香ばしさと甘い香りがプラスされて、他では見ない特別なお味になってます。
いずれも、先に書いた通り、コロンビアのカカオから丁寧に抽出したナチュラルカカオバターを使用していて、一般的なホワイトチョコにありがちな、喉にカッとくる甘さと嫌味がなくとても食べやすいチョコになっていました。
だけれどもやっぱり、「ホワイトチョコにも個性がある、味がある」という事を改めて気づかせてくれます。
鼻に近づけてスーッと香りをかぐと、発酵の様子…そこからさらにジャンプして「ぎゅうううっ」と油脂が絞られてるイメージが勝手に出てくるような。
店舗情報 その他
住所:〒796-0086 愛媛県八幡浜市旭町1丁目1582-6
営業時間:10:00〜16:00※他あり
営業日:日曜日+α
営業日、営業時間に関しては、都度インスタグラムからカレンダーをチェックの上お出かけくださいまし。