1966年に単身渡仏!伝説のシェフによるクラシカルなフランス菓子「オーボンヴュータン」とは?



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オーボンヴュータン尾山台の外観

オーボンヴュータンのボンボンショコラ 一覧

日本ではフランス料理店すら珍しかった1960年代に、単身 渡仏し本場でケーキを学んだ河田 勝彦シェフ。

日本スイーツ界では知らない人はいない、と言われる伝説的なシェフです。

今では、フランス本国ですらやや珍しい、そんなクラシックな商品展開も魅力…。
彼が居なければ、日本におけるフランス菓子文化はここまで発展していなかったかも?!

このページではそんな河田さんのお店、「AU BON VIEUX TEMPSオーボンヴュータン)」について、その特徴、おすすめ商品、店舗詳細、お取り寄せ情報などお届けします。

やじるし公式サイト
やじるしオーボンヴューダン商品一覧(高島屋オンライン)

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「オーボンヴュータン」とは?

「オーボンヴュータン」は、1981年に創業された、世田谷区尾山台にある老舗のパティスリーです。

冒頭で書いた通り、日本におけるフランス菓子の第一人者 河田勝彦(かわたかつひこ)さんによるお店です。

河田さんは、今から50数年前、1966年(67年という資料もあり)に渡仏。
1975年に帰国するまでレストランや菓子店で修業し、フランスの伝統的な菓子を中心に様々な事を学びました。

フランスでは「まるで歴史家」と言われるほどに、古本屋に通い古いフランス菓子の資料を集めていたそう。それには、その菓子の背景、例えば文化や気候がどのように影響したか知りたい、という思いがあるようです。

フランスの伝統的な焼き菓子 フランスの伝統的なパン類

そんなワケで、尾山台のお店には、今や現地フランスでもあまり見かけないような伝統菓子、古典菓子が並んでいます。

2020年には76歳になる河田シェフ。
現在は、後継者である長男 河田薫シェフも活躍されており、高島屋限定のショコラアソートでは、父と息子それぞれの作品が1箱で楽しめる…といった、ちょっと面白い商品を出した事も。

河田勝彦の本

河田さんはさまざまな本も出版されています。ご興味ある方はぜひそちらもチェックを。

やじるし河田勝彦の本

尾山台「オーボンヴュータン」を訪ねました!

…というワケで、以下、そんな「オーボンヴュータン」へ伺った時のレポなど。

「オーボンヴュータン」は、自由が丘駅のお隣のお隣、尾山台駅の近くにあります。

オーボンヴュータン尾山台の外観

周辺は、外車率が異常に高い(!)アッパーな方たちがお住まい。

そんな中、それら富裕層の皆様に愛されているパティスリーが、「オーボンヴュータン」というワケです。

オーボンヴュータン尾山台の外観

カフェスペースも併設しているので、地元の方々がお茶を楽しむ姿も。
公式サイトによると、ランチも提供されているみたいですね。いつか食べてみたい…!

オーボンヴュータンの店内

店内には、生菓子、焼き菓子だけでなく、1つ1つ丁寧に包装された色んなフレーバーのキャラメルや、ジャムなども並びます。

オーボンヴュータンのジャム

会計システム

そして、中央にレジスターがあります。

人気店、そしてさまざまなカテゴリの商品が、広い店内で販売されているからでしょうか、会計がチケット制になっていて、好きなものを箇所箇所でオーダーしてチケットをもらい、まとめてレジで会計。

その領収書を品物と引き換える…というシステムになっています。

シャリュキュトリー(肉加工品)もある!

そして、やや右奥には、次男の河田力也さんによるシャリュキュトリのショーケースも。

舌を噛みそうな名前の(笑)美味しそうなソーセージなどが並んでいます。

Charcuterie

実は、力也さんは、シャルキュティエ(食肉加工技術を持つ職人)としての修行をされ、お父様、お兄様とは違った技術をお持ちです。

そんな、お惣菜、とっても美味しそう!

河田勝彦シェフ(写真中央)長男の河田薫氏(写真左)次男の河田力也氏(写真右)

…ということで、ここからはお店で拝見、体験した、さまざまな商品たちをザーっとご紹介していきます。

「オーボンヴュータン」おすすめ商品

まずはフランスの伝統的な菓子…と行きたいところですが、当サイトは一応チョコレートの専門サイトなので(笑)チョコから。

ボンボンショコラ

尾山台のお店では、ボンボンショコラのショーケースは左手奥に。

お値段を見てビックリ、200円~といった値札が並んでいます。安い!

オーボンヴュータンのボンボンショコラ 一覧

私はミーハーなので、新しくできた小洒落たビジュアルのショコラトリーや、気取ったお値段のボンボンショコラもそれなりにキャッキャ言いながら楽しめてしまうのですが、

それにしても、こういった、”本物中の本物のシェフが実直に仕上げたものを適正な価格で販売”している、本来の…日本人らしいお店を見ると…なんだか感動すら覚えてしまいます。

素晴らしいと思いませんか…!

なんなら、ボンボンと一緒に、河田さんたちまで愛おしく思えてしまう私は変態でしょうか。

オーボンヴュータンのボンボンショコラ 一覧

…と私の性癖の話は置いておいて、ボンボンの紹介に戻ります。

種類は、上掛けタイプも、モールドのタイプもありますね。

↑モールドで目立っていたのは「ノワ」かな。くるみを模した姿、愛らしすぎる!
いずれも、一般的なフランスのボンボンと比較すると、ゴロンッと大き目タイプです。

「わ~どうしよう」と言いながら1粒ずつオーダーする私に迷う様子を見た店員さん、色々とアドバイスをくださいました。

オーボンヴュータン ボンボンショコラ アソート

オーボンビュータンのボンボンショコラ

例えば、この日は、それまでのオーダーがナッティーな味に偏っていたので、「レモンを使ったモノなど混ぜてはいかがですか?」とかね。ホントに助かるし楽しいです。好き。

さて、今までいただいたモノの中で、印象的だったものを備忘録的にお知らせしますと、

フレーズキャラメル

ホワイトチョコレートの中にはキャラメルクリームが入った「フレーズキャラメル」。

フレーズキャラメル

1粒入れれば、箱の中がパッと華やかになるので、バレンタイン用なんかだとピッタリだと思います。

そして、「パレ・オ・モカ」。

商品名がプリントされたお洒落な外観。
その名の通り、モカの香りがするガナッシュ(チョコレートクリーム)が中身です。

紅茶が使われた「パレ・オ・テ」も人気です。

↓こちらは前述した、2代目 河田薫シェフによるもの。

パッション

パッションフルーツの酸味を、ミルクチョコレートがやさしくくるむ「パッション」。ものすごくお洒落な味。

お店の方におすすめいただいた「シトロン」は、その名の通り、レモンのガナッシュが使われた一粒。
コーティングが薄く、中のガナッシュもくちどけ滑らかで全体的に繊細な味わい。

プラリネなどナッティーな味わいの間に挟みたい、爽やかな風味が特徴です。

最後に。

リピ買いしたのは、↓「ル プロヴァンソー」。

オーボンヴュータンのボンボンショコラ ラベンダー

個人的に「わ~フランスに行った時の香りがする!」とお気に入り。

はちみつ、エピス(スパイス)、ラベンダーが使われています。

ちなみに、チョコレート商品で言えば、催事などでも手に入る以下にも注目を!

バトンオーショコラ

これは高島屋のバレンタイン催事「アムール・デュ・ショコラ」で出会った、強烈な見た目のスイーツ「バトンオーショコラ」。

スタッフさんに聞いたところ「毎年、一番人気で、すぐ売り切れちゃうんですよ!」とのこと。

オーボンヴュータン バトンオショコラ

ドライフルーツが練りこまれたチョコレート生地を、春巻きの皮でくるりと包み、さらにチョコレートでコーティングしています。

オランジェット、ロッシェ、アマンドショコラ

ボンボンの他、定番のチョコレート菓子である「オランジェット」や「ロシェ」、「アマンドショコラ」なども人気です。

オーボンヴュータン ロシェ オランジェット アマンドショコラ他

焼き菓子

クラシカルなフランスの焼き菓子たちは、入り口から見て左手前に。

フランスの伝統的な焼き菓子

リンゴのコンポートを使った「ポン・ヌフ」、ガナッシュが使われた「タルトショコラ」は、人気なんでしょうか。売り切れ状態。

そのほか、

マルメロ(西洋かりん)とシナモン生地を使った「タルト コワン ポンム」、
キャラメル掛けされたナッツが舟のような生地に入れられた「バルケット カラメル」、

バルケットカラメル

ちっちゃいバケットのような姿がミニチュアのおもちゃみたいで可愛い「ナヴェット ドゥ ミディ」

ナヴェット・ドゥ・ミニ

チョコレートを使ったモノで言えば、

ナンシー発祥の焼き菓子「ビスキュイ オー ショコラ ド ナンシー」、
柔らかい食感が人気の「ショコラ モエルー」なども。

しかし凄いなぁ…少し足をのばせこういった菓子が買えてしまう(地方の方は、オンラインでも)楽しめてしまう…というのは。

日本人の味のセンスや、河田さんのような先駆者がいるこの国にすら、思いを馳せてしまいます(大げさ!)。

生ケーキ

「ケーキを紹介してよ!」という声が聞こえてきそうなのですが、ごめんなさい。私が訪れた時は、ケーキのショーケースはすでに綺麗にソールドアウト。

近くの友人に聞くと、いつもそうなのだとか。さすが人気店。

人気なのは、店名が冠された「オーボンヴュータン」で、お店のロゴにもなっている洋ナシが贅沢に使われているんですって。

オーボンヴュータンのケーキ

みなさまはぜひ、早い時間に行って、カフェで楽しんでください…!

もちろん、フランス式のショートケーキ、ミルフィーユ、モンブランなど一通りそろいます。

「オーボンヴュータン」店舗&通販(お取り寄せ)情報まとめ

実店舗は尾山台。日本橋高島屋にも!

前述した尾山台のお店も情報も再度掲載しておきますね。

オーボンヴュータン 尾山台店
住所:〒158-0082 東京都世田谷区等々力2-1-3(グーグルマップで開く
電話:03-3703-8428
営業時間:9時00分~18時00分
定休日:火曜日・水曜日

↓新業態として日本橋髙島屋S.C.に登場したお店にも注目を。

オーボンヴュータンシャルキュトリー
住所:〒103-8265 東京都中央区日本橋2丁目4-1
営業時間、定休日:日本橋高島屋 S.C.に準ずる

尾山台お店訪問レポ↑でも触れた、シェルキュトリー。
新たにパテやソーセージといった惣菜部門を併合展開し、本格的な食文化を味わえるメゾンとして日本橋高島屋S.C.に。
同店では、洋菓子を長男の薫氏、シャルキュトリーを次男の力也氏が受け継ぎ、その味を伝えていくそう。

河田勝彦シェフ(写真中央)長男の河田薫氏(写真左)次男の河田力也氏(写真右)(写真中央)河田勝彦シェフ、(写真左)長男の河田薫氏、(写真右)次男の河田力也氏

日本橋高島屋限定品として、洋菓子の詰め合わせと、ソーセージの詰め合わせが、ギフトとして登場する事も!要チェックです。

*日本橋高島屋S.C.には、ショコラ女子歓喜の「アランデュカス」や「カカオティエゴカン」も出店しています。ぜひ、あわせて訪ねてみてください。

お取り寄せ ネット通販

公式サイトからは、電話、もしくはFAX注文にて、クッキーなどの焼き菓子の詰め合わせがお取り寄せ可能です。

やじるしオーボンヴューダン 通販ページ

チョコレートは、バレンタインのシーズンにデパート催事に登場する可能性があり、同時期、そのデパートのオンラインショップにも出るかもしれません。

シーズンにはぜひこまめにチェックを。

やじるしオーボンヴューダン商品一覧(高島屋オンライン)

オーボンヴューダン、誰かに差し上げるにしても、ダントツにエレガントなお持たせだと思いますよ!

グルメライターケイのひとりごと

ちょっと体調を崩し、1年休業、復帰の際に、お友達のライター「すずめ」さんより、快気祝いでいただいたオーボンヴューダン。

思えば、快気祝いやお見舞いの80%くらい(笑)がチョコレートでした。

こういう風にいただいたブランドのチョコレートの事は、たぶん一生忘れません。嬉しいですね。

Thanks:日々、いと楽し。