四国は愛媛 四国中央市の山中に、世界からも高い評価を受けるこだわりの板チョコを作る工房があります。
「え?まさかこんなところに?!」と、ライターも驚いてしまうほどの場所に、超レベルの高いチョコレートが。
このページでは、そんな「G.B.C」とチョコレートブランド「ミルトス」について、その特徴、おすすめ商品、店舗詳細、お取り寄せ情報などお届けします。
目次
「G.B.C」「ミルトス」とは?
「G.B.C」は、切山地区という愛媛の限界集落にある工房(現在お休み中)を拠点とするコーヒー、そしてチョコレートのお店。
高橋賢次さんが手掛けるチョコレートブランド「ミルトス」は、カカオ豆を「炊く」という独自製法を採用。地元のみならず、日本…世界からも高い評価を受けています。
コチラ、カカオ豆の選定から自社で一貫して行う「ビーントゥバー」という製造方法を採用。
カカオ豆は、店主であり、パティシエ、ショコラティエでもある高橋賢次さん自らが選んでいるそう。
地元有精卵を使った焼き菓子(詳細後述)も人気です。
・2017年 サロンデュショコラ・パリに出展。
その他インターナショナルチョコレートアワードなど国内外で賞歴多数。
現在、四国中央市のチョコレートファクトリーにて営業中。
「G.B.C」「ミルトス」おすすめ商品
タブレット(板チョコ)
ビーントゥバーで仕上げられたこだわりの板チョコ。「サロン・デュ・ショコラ 東京」などにも出店する人気アイテムです。
■バイーア・ブラジルミルク カカオ57%
やはり一番に試していただきたいのは、前述の「インターナショナルチョコレートアワード」受賞チョコ「バイーア・ブラジルミルク カカオ57%」。
ハイカカオ流行りの中で久しぶりにいただいたミルクチョコ。誰でも安心して食べられる甘さの中に、カカオのうまみがドーン!と来ます。
疲れている時に食べると「世の中にこんなに美味しい食べ物って、あるかね?!」と感動してしまうほど(笑)
■ダークグリーンティー
ホワイトチョコレートがベースではなくって、カカオマスが入った…っていう言い方でいいんでしょうか?あの、要するに、普通の茶色いチョコレートがベースになっています。
そもそも「ホワイトチョコが苦手」っていう方へのメリットはもちろんなんですが、個人的に一番嬉しいのが、カカオの酸味と抹茶の組み合わせが楽しめる点。ちょっぴりヨーグルトのような丸い酸っぱさと発酵の感じ…そして、カカオマスと抹茶の苦みがグイッっと鋭く。
「あぁ。これこそが『抹茶チョコ』なのかもしれない」と感動する人も多いんじゃないかと思います。
「よっぽどたくさんの茶葉を使ってるよね?」というような深いグリーンの見た目もいいですし、愛媛の県庁所在地 松山の路面電車をモチーフにしたシュルリとマット加工のお洒落パッケージも高級感バッチリ。
■シシュー キリヤマ フェニックス
大河ドラマ「龍馬伝」や美術番組「美の壺」の題字を手掛けた書家「紫舟」さんとのコラボ商品で、ミルトスの中で最も贅沢なタブレット「シシュー キリヤマ フェニックス」。
ホワイトカカオを使っているそうです。
これはとにかく「ジューシー!」っていう単語がピッタリくる1枚。
炙ったような香りと苦み、ブルーチーズのような発酵のクセもあるんですが、桃とかグアバジュースを飲んだ時のようなフルーティーな酸と華やかな香りが特徴的です。
食感も楽しくって、シュルッとした歯触りなんですが、溶けるときな舌に絡みつくみたいにネットリ。
■アンバンジャ・マダガスカル カカオ70%
お次は超・個人的趣味でオススメしてしまう「アンバンジャ・マダガスカル カカオ70%」。
酸味が強いのですが、ちょっとナッティーな感じもしたり。カカオの美味しさのすべてが詰まっている感じがするんです。
板チョコに関してはこの他にも様々な産地、そしてパーセンテージのモノが数種類ありますので、ぜひ食べ比べを楽しんでくださいね。
ブラウニーブルックリン
クルミが乗っかったパウンドケーキ型のブラウニー。
外側のカリパリッとした感じと、中のシットリしたコントラストが絶妙ですし、チョコレートの美味しさも言うまでもなく。
フリアンカカオ(フィナンシェ)
お次は焼き菓子部門からのご紹介。
頭にカカオニブ(焙煎したカカオを細かく砕いたモノ)が乗っかった大人のフィナンシェ「フリアンカカオ」。
こちらのチョコレートを使った焼き菓子なんだから、美味しくないワケありません。
カカオニブの酸味と苦みも、ベストマッチ。
なんと隠し味に挽きたての胡椒と山椒が入っているんだそうです。気づかなかった…。
結構大ぶりなので、お土産として買って帰ったり、どこかへ差し入れしたりしても見栄えがしてオススメ。
CANACO(カナコ)チョコ
カシューナッツを使用した豆チョコ。
口に入れた瞬間「これは、チョコ屋が作ったスイーツ!」とわかるほど、美味しいカカオの味がします。
ナッツの香ばしさに、まろっとしたカカオの発酵の香りと、リンゴ?っぽいフルーティーな香りが混ざり合って後味まで素晴らしい。
カシューナッツの食感も、脂質を感じつつもカリコリッとした小気味よい感じ。
爆ドーナツ
油で揚げていないデッカイ帽子型の焼きドーナツ。
地元切山の有精卵など愛媛の素材をメインに、北海道の甜菜糖と沖縄のきび糖、同じく北海道産のバターなど、こだわりの原材料で作られています。
ローストカカオ
可愛いアルミ缶に入ったローストカカオ。
マダガスカル産のカカオ豆を使用。アルミ缶もマダガスカルの職人さんが作っているんだそうです。
指でつぶすようにパリリと皮を取り除いて、中のカカオニブだけを食べます。
そのまま食べても美味しいですが、砕いてアイスにかけたり、蜂蜜と混ぜてパンに塗ったり、お菓子作りに使ったり…と、楽しみ方はたくさん!
バナP(カフェメニュー)
四国中央市のお店でいただいたバナナエスプレッソ。
こちらは、地元の年配の方からも評判が良く、当初夏だけのメニューだったものを、期間を伸ばして提供しているという人気メニューです。
ホットチョコレート(カフェメニュー)
運転につかれた体に、ホッと嬉しいショコラショー(ホットチョコレート)。
使っているチョコレートを伺うのを忘れてしまったのですが、こちらもやや酸味を感じる私好みの味。
冷えてしまっても美味でした。
もちろん、本格的なショコラショーなので、かなり濃厚です。
例えば、ウチの母なんかは「お母さんはココアの方が好きだわぁ」なんていう具合に、ショコラ大好き以外の人にはやや重いかもしれませんのでご注意をば。
カカオパルプのジュース(カフェメニュー)
「もう少し、スッキリ系の飲み物を」という方には、カカオの果肉(カカオパルプ)を使ったジュースはいかがでしょう。
関東圏ではちょこちょこ見かけるカカオパルプジュースですが、愛媛県で体験できるのはかなりレアではないでしょうか。
ぜひ!
店舗情報
■キリヤマベース店
住所:〒799-0112 愛媛県四国中央市金生町山田井乙486-1(グーグルマップで開く)
電話:0896-77-5449
営業時間:10時00分~17時00分
定休日:火曜日、水曜日
*2020年現在、営業休止中
■チョコレートファクトリー
住所:〒799-0422 愛媛県四国中央市中之庄町1684−7
「G.B.Cキリヤマベース」に行ってみた!
【2019年追記】現在、リニューアルまで再開未定でクローズしているそうです。最新情報は公式サイトからご確認下さい。四国中央市金生町下分にある「チョコレートファクトリー」の方の店舗は営業中だそうです。【追記終わり】
さて、以上のような「G.B.Cキリヤマベース」。
四国中央市 切山区にある店舗にお邪魔しました。
私たちは、車(高速道路)を使って三島川之江インターチェンジからアクセス。
↑「え?コレ、道あってるのかな?」という気持ちとともに、こんな風な山道を登っていきます。
トイレのある休憩所のような空間があったら、その手前の細い道を右へ。
↓ちなみに逆側から見たらこんな感じ。行き過ぎないように気を付けてください。
途中にある駐車スペースに車を留め、建物へ。
オープンしているかやや心配だったのですが、事前に調べた通り、火曜&水曜日が定休日で、それ以外は祝日も営業中。(2019年現在)
「おぉ…こんなところに」と驚いてしまうほどお洒落な外観の店舗。
手前がテイクアウト専用のコンテナ、中央がショップ、その奥が工房の様子。
写真左手に張り出しているテントは、オープンカフェになっていました。
ちゃんとストーブが置かれていて、温かい。
自転車留めもあったので、おそらくサイクリストの休憩所としての人気なんじゃないでしょうか。
その証拠に…
店内入ってすぐ右手に、常連さんたちのマグカップがかかっていました。
や~いいですね。素敵。
ショップスペースは↑こんな感じ。
チョコレートだけでなく、焼き菓子も並びます。
気になるモノは迷わずにすべてレジへ!(笑)
この時、ホットチョコレートとカカオパルプジュースも一緒にオーダーし、まとめてお支払いしました。
飲み物を待つ間、オーナーさんのお母さまが作ったという、葉っぱで出来たバッタなんかを見せてもらいつつ…。
さてドリンクは、店舗手前のテイクアウトコーナーから受け取ります。
その場で飲むスペースもありますのでゆっくりしたい方はコチラで。
この日はあいにくの雨、そしてこの立地にも関わらず、私たち以外にも若い女性客が数人。
本当に美味しいモノは強いな~なんていう感想をつぶやきながら店舗を後にしたのでした。
みなさまも、愛媛を訪れた際にはぜひ。
遠いよ~って方は、オンラインショップにて。