このページでは、「ショコラティエール(チョコレートポット)」の意味を解説します。
「ショコラティエール(チョコレートポット)」は、チョコレートが飲み物だった時代に広く使われた、チョコレート専用のポットの事。
その特徴の他、語るのに欠かせないカカオの歴史についても含め、以下詳しく↓
蓋に穴が?!「ショコラティエール」の特徴
「ショコラティエール」の最も大きな特徴は、撹拌用の棒「モリニーニョ」↓を入れるための蓋の穴、もしくは蝶番式の開き蓋です。
モリニーニョの先は、ギザギザとした部品がつけられていて、それを原始的な火おこしのような要領で、両掌でくるくると回し使います。
なぜこのような棒が必要かというと、当時のホットチョコレートが現在のそれよりもドロドロと重いテクスチャで作られていたから。
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それでは、当時のチョコレート…カカオについての歴史にもちょっと触れておきましょう!
飲み物だったチョコレート
カカオは、紀元前から16世紀ごろまでの長い間、メソアメリカ(現在のメキシコ南部、中央アメリカ)の文化と共に成長。大変貴重なもの…時に貨幣や捧げ物、万能薬として使われていました。
この時は、焙煎したカカオ豆をすり潰したペーストに、水やトウモロコシの粉、スパイスなどを入れ飲む「チョコラトル(カカワトル)」という楽しみ方が主流でした。
カカオ文化…「チョコラトル」は、16世紀に入ってからスペインに…そしてそこからヨーロッパ各国に伝わっていくのですが、その過程において、温めたり砂糖を入れる事で飲みやすく美味しい物に変化していきました。
「ショコラティエール」は、その時代のヨーロッパ各国で広く普及したと考えられてます。
銀、銅、錫、陶器などで作られ、フランス宮廷などでは華美な装飾のものも使われました。
もちろん現在も、同様の仕様のものが販売されていますので、普段よくホットチョコレートやココアを楽しむという方がいらしたら、ぜひGETして、特別なお茶の時間を演出してみてはいかがでしょうか。