このページでは「タブレット」の意味を解説します。
「タブレット」とは、いわゆる「板チョコ」の事。
液状のチョコレートを、成形するための型に流し込んで冷やし固めて作られた「型抜きチョコレート」の一種で、特に板状になった物を指します。
フランス語の「Tablette」=「石板、平板」から来ている用語で、英語圏では「チョコレートバー」とも呼ばれます。
こんなタブレットもある?!
タブレットは、基本的には、チョコレート以外何も入っていない無垢なソリッドチョコレートを指しますが、最近では、中にクリームが入ったタイプや、ドライフルーツやナッツが乗っかったマンディアンタイプのモノ、それから形も、四角ではないものなど、その意味合いは広がっているようです。
「CHOCOLATARIA EQUADOR(ショコラタリア エクアドル)」の、レモンクリームがはいったミルクチョコレート。
パリで訪れた「レ・マルキ・デュ・ラデュレ(Les Marquis de Ladurée )」で見たナッツやドライフルーツが乗ったタブレット。
こちらは広島 尾道にある小さなビーントゥバー「ウシオチョコラトル」の六角形のタブレット。
今、タブレットがアツい理由!
ヨーロッパに根付くチョコレート文化。最近では日本でも、高級ショコラブームから「嗜好品としてのチョコレート」を楽しむといった流れが出来てきています。
その流れの中で、「カカオ豆の純粋なおいしさ」に注目が集まり、ビーントゥバー(カカオの選定から自社で一貫して行う製造方法)や、シングルオリジン(単一生産地によるカカオ)で作られたチョコレートもまたブームになっています。
そんなビーントゥバー、そしてシングルオリジンのチョコレートを味わうのは何といってもタブレットが一番!
カカオそのもののおいしさ、産地別の味わいの違いなどはシンプルな板チョコで。
また、最近では、各ブランドから食べ比べして好みの味わいが見つけやすい、ミニサイズアソートなどもしばしば発売されていますので、まずはこういった便利セットでのお試しもおすすめです。
タブレットが出来るまでの歴史
最初は、精力剤、薬として発明された飲み物としてのチョコレート。
固形となったのは、1847年。
イギリスのジョセフフライが、ココアを製造するうえでの副産物であったココアバターを、カカオマスにさらに加える事で固形のチョコレートを製造する技術を開発したのがキッカケでした。
この年、フライ社は世界で初めて「食べるチョコレート」という名の固形の板チョコレートを販売します。
…というワケで、「タブレットとは?」というお話でした。
近年タブレットといえば、iPadなど、板状のオールインワンコンピューターを思い浮かべる人が多いと思うのですが、チョコレート業界のタブレットとは、いわゆる「板チョコ」の事なんですね。
ちょっとツウぶりたい時は「板チョコ」ではなく「タブレット」と言いましょう!